サンフレッチェ広島レジーナ連覇達成 今年も木稲瑠那選手が完封 2024−25 WEリーグ クラシエカップ決勝(無料記事)
シビアな守備のせめぎ合いでサンフレッチェ広島レジーナが栄冠をつかむ
2024年12月29日、2024年のWEリーグ公式戦のトリを飾ったのは2024−25 WEリーグ クラシエカップ決勝。連覇を狙うサンフレッチェ広島レジーナとビッグ3の一角・INAC神戸レオネッサが対戦。雲一つない青空の下、国立競技場に2万1524人のファン・サポーターが集まり、WEリーグ公式戦の入場者記録を大幅に更新しました。
バックスタンドは1階、2階がほぼ埋まりました。ゴール裏スタンドはサンフレッチェ広島レジーナ側の1階、2階が8程度の入り。INAC神戸レオネッサ側のゴール裏は1階席が7割程度埋まり2階席も加わってアツい声援を贈りました。

左山桃子選手を中心に守り切ったサンフレッチェ広島レジーナ Photo by Ke X→@ke780kx5 instagram→@ke_photo410 TOP写真も
上野真実選手が値千金の得点
選手層の厚いサンフレッチェ広島レジーナは試合の流れを変えられる選手をベンチにおいてスタート。INAC神戸レオネッサは強度の高いプレーをできる選手をベンチに置きます。しかし、先制したのはサンフレッチェ広島レジーナ。中央で起用された中嶋選手がドリブルでINAC神戸レオネッサの守備陣を自分に引き付け左サイドにパス。これを素早く反転した上野真実選手がシュートし先制点なりました。
後半に入るとINAC神戸レオネッサはカルラモレラ選手を左のワイドに置きサイド攻撃を強化。2トップによる厳しい守備を打破するために土光真代選手が運ぶドリブルを多用しますが、サンフレッチェ広島レジーナは最終ラインを5枚にして対抗。中央の人数を確保し逃げ切りました。
サンフレッチェ広島レジーナのゴールキーパー・木稲瑠那選手は、昨年の決勝に続いて完封。きわどいシュートを防いだだけでなく、念入りな準備と守備陣の連係があったことを勝因として話しました。
「絶対に長いボールを入れてくると話しいていました。市瀬(千里)選手がしっかりと弾くところは徹底してやってきましたし、そのセカンドボールに対してもしっかり反応できるように周りが近いポジションをとっていうことを意識していました。」
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INAC神戸レオネッサh三冠ならず
三冠を狙って挑んだINAC神戸レオネッサには悔しい結果となりました。
「先週に(皇后杯で)対戦しているので、すごく難しさもありました。自分たちのビルドアップも少し対策されていてやりにくさはあったのですが、シュートに行けるシーンは互いにあったと思うのでそこを決め切れるかの差で相手の方が上だった。」(三宅史織選手)
「三冠が夢だったのですがとれなかった。悔しいですけれど、これが今のチーム全体の実力だと思います。」(守屋都弥選手)

激しい攻防が最後まで続いた Photo by Ke X→@ke780kx5 instagram→@ke_photo410
各々が次の目標へ
2024年のWEリーグは、これで全ての公式戦を終えました。INAC神戸レオネッサは皇后杯 JFA 第46回全日本女子サッカー選手権大会連覇を目指します。サンフレッチェ広島レジーナは2024−25 SOMPO WEリーグで首位・日テレ・東京ヴェルディベレーザを勝ち点差5で追いかけます。
(2024年12月29日 石井和裕)