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WEリーグ非常事態の2年間  基盤を作り女性のリーダーにバトンタッチしたい 野々村芳和チェア 9月と10月の #女子サカマガ (無料記事)

WEリーグはチェア・野々村芳和さん、副理事長・宮本恒靖さんの体制に

東京ドームシティ内にあるサッカーの新体験施設「JFAサッカー文化創造拠点 blueーing!」の一角にある『ディスカバリー』で新理事長・理事・監事就任記者会見が行われました。 

求められる「クラブと同じ方向」

任期は2024年9月26日より2026年9月に開催予定の定時社員総会終結の時までの2年間です。3代目チェアに選出された野々村芳和さんは冒頭の就任挨拶で、安定した経営基盤づくりに加えて「クラブと同じ方向」を強調しました。 リーグだけ伸びてもクラブだけ伸びても絶対に上手くいかないというのが、選手として、Jリーグのチェアマンとして、クラブ経営者としてサッカー界に関わってきた末に得た持論です。

「クラブとリーグのコミュニケーションがとても大事。同じ方向を向いて、1つの塊として未来に向かっていく。」 

業務執行理事3名体制が導入後のWEリーグは、情報開示が不十分で、競技運営の現場を担うクラブ(チーム)とWEリーグの間に意見の相違が広がっていました。新体制のスタートは、実質明日から。WEリーグがどのように変わるのかに注目が集まります。 

WEリーグの旗揚げ戦が開催されたノエビアスタジアム神戸

しっかりバトンを渡したい

野々村さんは、この先の2年間を非常事態と捉えチェアに就任しました。任期終了後は女性のリーダーにバトンタッチしたいと考えています。 

なお、この記者会見は「会場『ディスカバリー』のキャパシティの関係」を理由に取材枠に制限を設けており、サッカー・スポーツ専門媒体は7媒体しか出席できませんでした。2年前の新理事長・理事・監事就任記者会見にはWE Love 女子サッカーマガジンも現地取材をできましたが、今回は取材できなかったことをご報告します。申し訳ありませんでした。 

今月の #女子サカマガ を振り返る  

JFAアカデミー福島出身 山守杏奈さん(大宮V) WEリーグのフィジカルコーチは何がベストなのかを探す仕事

フィジカルコーチに注目が集まることはあまりありません。WE Love 女子サッカーマガジンでは大宮アルディージャVENTUSのフィジカルコーチを務める山守杏奈さんを訪ね取材しました。JFAアカデミー福島出身の山守さんは、なぜフィジカルコーチの道に進んだのか、意外なエピソードと決断がありました。 

「リストカットは痛そうだから、ピアスの穴をあけてみた。」から2年半 フットサルの総合情報サイト『SAL』伊藤千梅さんの今 女子サッカーと働く人その3

「女子サッカーと働く人のシリーズ第三弾です。昨シーズンは女子サッカーの試合会場で何度かお会いしていた伊藤千梅さんを取材しました。プロの書き手を取材し、原稿を提出すると緊張します。幸い、大きな間違えもなく、原稿作成はスムーズに進みました。事前に把握していた情報から予想していた記事のイメージと、実際に取材した後に書いた原稿は、ちょっと違うものになりました。 

WEリーグ開幕で生まれた可能性 ニュー・ジェネレーション8 野々村Jリーグチェアマンと宮本JFA会長はどう見たか 「高揚感があって、きっと(選手は)『プロ選手だな』と感じることができたと思う。」

2024−25 SOMPO WEリーグが開幕しました。理事就任前の野々村さんと宮本さんが何を感じたのか、現場取材で得た声を記事に盛り込みました。今シーズンのWEリーグの注目ポイントはニュー・ジェネレーション。注目選手に挙げた津田愛乃音選手(マイナビ仙台レディース)は、次節にWEリーグ最年少得点記録を更新しましたね。 

世界一へ王手 FIFA U-20女子ワールドカップ 史上最も過酷な戦いは朝鮮民主主義人民共和国(DPR KOREA)と決勝 半袖・短パンとベンチコートの気温差・高低差

コロンビアで戦う選手たちをリモート取材して記事化しました。FIFA U-20女子ワールドカップコロンビア2024は想像を遥かに超える過酷な環境でした。勝は「JFAサッカー文化創造拠点 blueーing!」で取材しました。約90人が大画面で見守りましたが惜しくも準優勝に終わりました。選手は帰国し大きく成長した姿を見せてくれるでしょう。この後、一部の選手にはインタビュー取材をする予定です。 

女子アスリート・審判員 誹謗中傷の現実 対策に動きにくい構造を弁護士に聞く

女子アスリートや女性審判員への誹謗中傷には、男子選手とは少し異なる発生要因がプラスオンされます。そして、女子アスリートや女性審判員から弁護士への相談が少ないと思われることには理由があります。今回は、具体的なアクションを起こした3人の弁護士を訪ねてお話をお聞きしました。大切なことを知ることができました。久しぶりに六本木をゆっくり歩いたのですが、更地が多くなっていて驚きました。六本木の街も生まれ変わる。私たちも、古い慣習から脱却し、生まれ変わらなければなりません。 

次月の #女子サカマガ をご紹介      

このような記事を予定しています。あなたの考えを裏付ける、生の最新情報をWE Love 女子サッカーマガジンで入手できます。来月もよろしくお願いします。    

  • WEリーグの理念先行はどこから歪んだのか?
  • WEリーグの「認知不足」とは何か
  • 20周年で変わる三菱重工浦和レッズレディース
  • なでしこジャパン(日本女子代表)の未来はどうなる(国立競技場)

(2024年9月26日 石井和裕)

 

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