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レッズは魂だ 髙橋はな選手&石川璃音選手 最強センターバックコンビが日テレ・東京ヴェルディベレーザを寄せ付けず圧勝 2024−25 SOMPO WEリーグ開幕(無料記事) 

これが2024−25 SOMPO WEリーグの新基準。三菱重工浦和レッズレディースの強さばかりが印象に残った開幕戦 

2024−25 SOMPO WEリーグが開幕しました。味の素フィールド西が丘には2千921人のファン・サポーターが来場。三菱重工浦和レッズレディース側のゴール裏席チケットは完売。メインスタンドもバックスタンドも、約半分が赤く染まりバックスタンドには立ち見も出ました。 

WEリーグのチェアマンへ就任が予定されている野々村芳和さんが来場することもあり、記者席はいつもの倍以上。メディア各社からも注目の一戦であることを感じさせました。 

WEリーグ開幕で生まれた可能性 ニュー・ジェネレーション8 野々村Jリーグチェアマンと宮本JFA会長はどう見たか 「高揚感があって、きっと(選手は)『プロ選手だな』と感じることができたと思う。」

気迫溢れる赤い軍団がファン・サポーターを熱狂させる 

ボールの奪い合いと攻守の切り替えが激しい試合となりました。三菱重工浦和レッズレディースの高橋はな選手は、この試合への意気込みを試合後に話しました。 

「ベレーザさんは技術が素晴らしいエリート軍団という感じですけれど、ロッカールームで『レッズは魂だ、魂で行くぞ』と言ってプレーしました。」 

浦和に「ヘソ」から挑む日テレ・東京ヴェルディベレーザ 2024−25 SOMPO WEリーグ開幕 

最強センターバックの強さは盤石 

日テレ・東京ヴェルディベレーザは、三菱重工浦和レッズレディースの強固なセンターバックコンビを脅かすことができませんでした。髙橋選手、石川璃音選手は、常にゴール前に立ちはだかりました。前にも、左右にも引き出すことができませんでした。 

髙橋選手は、その要因を話します。 

「今日は全員が連動して守備をできていたことが全てだと思います。スライドのスピードをすごく意識して全員が取り組んできた。」 

三菱重工浦和レッズレディース 3連覇狙うWEリーグ 2週遅れ開幕のプラスとマイナス

困った状態から覚悟を持って逃げず戦えるまでに時間がかかりすぎた日テレ・東京ヴェルディベレーザ 

日テレ・東京ヴェルディベレーザの菅野奏音選手は、より良いポジションを探してプレーしていました。 

「センターバックの2人が強いのは前々からわかっていたことなので、自分はシャドーのポジションとしてセンターバックに捕まらないポジションでボールを受けようとしたのですが、ディフェンスラインからのビルドアップも良い形で入れず浮いて受けることができませんでした。」 

スタメンはワイド、途中から3バックのポジションでプレーした松田紫野選手にとって難しい試合でした。 

「自分たちのビルドアップでも苦戦していて、どこが空いているか試合中に解決できず、ずっと困った状態でやっていたというのが正直なところです。」 

木下桃香選手が語る敗因には、気になるところがありました。 

ピッチ外のスカウティングでも戦いがあるWEリーグ  

「技術的な面、強いフィジカル的な面、一番は戦術的な面で完全に上回わられたという印象です。どっしりと構えている相手に対して崩せる技術も創造力もなかったと思います。」 

スカウティングでは、三菱重工浦和レッズレディースのボランチの横のスペースを突けるとアドバイスを受けていましたそうです。しかし、そこに侵入するとはめられボールを奪われるシーンが続出しました。 

三菱重工浦和レッズレディースは、2024−25 WEリーグ クラシエカップを戦う日テレ・東京ヴェルディベレーザの2試合をしっかりとスカウティングしていました。逆に、トレーニングマッチをスカウティングされる立場でもあったはずですが、日テレ・東京ヴェルディベレーザの準備を逆手にとった罠でした。 

そのため、日テレ・東京ヴェルディベレーザの松田岳夫監督は「選手が臆病になって味方を探していた」と前半を振り返りました。しかし、後半は、選手が覚悟を持って逃げずに中央から攻略する挑戦をしてゴール前に迫るシーンも生まれました。 

落胆が色濃く感じられた試合後の日テレ・東京ヴェルディベレーザ選手たち 写真提供:WEリーグ(TOPも)

海外移籍で抜ける選手がいても、レベルは上がりエキサイティングな試合は続く 

若いチームは、自己採点の基準値を、また一つ高いところに置くことになるでしょう。このレベルで戦い抜かなければ日テレ・東京ヴェルディベレーザは2024−25 SOMPO WEリーグで王座奪還を果たすことはできません。 

三連覇を目指す三菱重工浦和レッズレディースは上々のスタート。やはり、今シーズンも本命なのかもしれません。 

(2024年9月15日 石井和裕) 

 

 

 

 

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