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自力の証明 日テレ・東京ヴェルディベレーザが前後半の大詰に得点 3−1でAC長野パルセイロ・レディースを下す(無料記事) 

AC長野パルセイロ・レディースのコンパクトな守備を突破した、日テレ・東京ヴェルディベレーザの攻撃力  

前からの守備を信条とするAC長野パルセイロ・レディースは、相手陣にボールがあるときは個人がボール保持者に強くプレッシャーをかける守備を徹底。ボールが自陣に入ると、ミドルブロックで4−4のコンパクトなラインを敷き日テレ・東京ヴェルディベレーザに対抗しました。 

2024−25 WEリーグ クラシエカップ優勝を本気で狙う 日テレ・東京ヴェルディベレーザは速すぎたかもしれない 

強気な守備が効果的だったAC長野パルセイロ・レディース 

今シーズンに大宮アルディージャVENTUSから移籍した坂井優紀選手がAC長野パルセイロ・レディースのディフェンスラインを統率しました。 

「前から行くのは長野のアグレッシブさ。コンセプトでもあるので、自分たち(最終ライン)がいかに我慢して押し出していけるかを今日は意識しようと話していました。」 

AC長野パルセイロ・レディースの選手たちは、ある程度の手応えを感じたけれど、気がつけば3失点。日テレ・東京ヴェルディベレーザが自分の力で地力の差を見せつけた結果となりました。 

一対一の守備の強度も徹底していたAC長野パルセイロ・レディース 写真提供:WEリーグ(TOPも)

シャドウの位置で2得点した菅野奏音選手と最後の最後に決めた山本柚月選手) 

日テレ・東京ヴェルディベレーザの得点は42分(菅野奏音選手)、45分+1(菅野奏音選手)、90分+4(山本柚月選手)。残りわずかったとなった時間帯に得点。特に、試合終了前のラストプレーで鮮やかな得点をした山本選手の両手を大きく広げた歓喜を見れば、日テレ・東京ヴェルディベレーザにとっても楽な試合ではなかったことがわかります。 

松田岳夫監督は苦戦の原因を話しました。 

「相手のボックス前で相手を横に動かすことはできた。ただ、前に食いつかせ前後に動かすことがなかなかできなかった。ゴール前で何とか相手を崩そうと、速いパスに頼り、ちょっとでもずれるとミスになる。そういう綱渡りの攻撃が非常に多かったと思っています。」 

得点した菅野奏音選手(右)と山本柚月選手(左) 写真提供:WEリーグ

勝ち切れるチームになってきた日テレ・東京ヴェルディベレーザ 

ただ、それでも3得点して勝つことができた。着実に進化しています。 

「ゲームを通してゴールへの意識を非常に強く持てた選手たちを評価すべきだと思いますし、実際に最後、突き放した勝ち切れたことも大きかったと思っています。」 

力強さをスタジアムで見て確かめてほしいと思えるチームになってきました。 

(2024年9月7日 石井和裕) 

 

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