WE Love 女子サッカーマガジン

アルビレックス新潟レディース旋風が続く予感 戦国時代へ突入するWEリーグ 静かなる自信

アルビレックス新潟レディースがWEリーグの天下を極める可能性も十分にある

昨シーズンのアルビレックス新潟レディースはWEリーグカップの決勝に進出。リーグ戦ではビッグ3の一角を崩せる順位で戦い続けました。終盤戦の失速で最終順位は4位となりましたが、その躍進は日本の女子サッカー界に旋風を巻き起こしました。やりがいに溢れるチームは、結束を強めました。

この夏、WEリーグでプレーする多くの代表選手が海外チームへ移籍しました。WEリーグの実力は、上位から下位まで力の差が縮まっています。そのため、今シーズンは戦国時代へ突入し、アルビレックス新潟レディースが天下を極める可能性も十分にあります。

選手のコメントから静かなる自信を感じました。

より高い頂のてっぺんを目指す滝川結女選手

2024年8月26日、東京ドームシティ内のサッカーの新体験施設「JFAサッカー文化創造拠点 blueーing!」で202425 WEリーグ キックオフカンファレンスが開催されました。アルビレックス新潟レディースからは選手を代表して滝川結女選手が参加しました。

伊藤めぐみ選手(AC長野)と滝川結女選手

強さが備わり「怖い選手に」変貌

「自分自身がチームの中心になれるように、そして本当に大事なところで決め切れる選手になれるように、自覚と覚悟を持ってやっています。その分、もっと結果を出さなければならないと思っています。」

若手選手の代表格だった滝川選手の年齢は24歳となりました。今や、プレーでも発言でもファッションでも、チームのリーダーの一人であり押しも押されもせぬ看板選手です。

滝川結女選手

二桁得点で得点王争いに名乗りを

これまで、思い切りの良いプレーが売りだった滝川選手に強さが備わりました。WEリーグがスタートした当初から筋力アップに挑んできたこと、そして、プレーの精度が高まったことで状況判断が早まり、対戦相手に怖さを感じさせるプレーが増えました。

「狭い局面でも前を向いたり打開したりしていくこと、積極的にゴールに向かう姿勢が私の強みだと思うので注目していただけたらと思います。二桁得点を目標としています。」

202324 WEリーグで二桁得点を達成した選手は2人しかいません。滝川選手にとって202425 SOMPO WEリーグは日本の女子サッカー選手のトップに挑むシーズンとなります。

滝川結女選手

ブロックを敷く強固な守備に新しい味を加え得点増を狙う

滝川選手はWEリーグがスタートする前年の2020年シーズンにアルビレックス新潟レディースに加入。今シーズンで5シーズン目に入ります。ここまでのチームの歩みをどのように感じているのでしょうか。昨シーズンは、なぜ躍進できたのでしょうか。

WEリーグ1シーズン目、2シーズン目は気持ちの部分で『負け慣れ』てしまっていました。 3シーズン目の昨シーズンから速く行くべきところとゆっくり自分たちでパスを回すべきところの判断力が、個人個人についてきたと思います。『勝利へのこだわり』『絶対に勝つという気持ち』が、これまでと違っていたと思います。」

気迫溢れるプレーでファン・サポーターを驚かせる

昨シーズンの開幕前に「本気でトップ3を目指さないか?」と問いかけた橋川和晃監督は、今シーズンも指揮をとります。そして、昨シーズンとは異なるスパイスが効いたサッカーをトレーニングマッチで試しています。

「昨シーズンはブロックを敷く守備をやってきました。今シーズンは、前から気迫ある守備をやっていきたいと思います。」

川澄奈穂美選手

得点にもこだわりたい石田千尋選手

新しい戦い方の鍵を握るのが石田千尋選手です。得意なプレーを「ハードワーク」「球際の厳しさ」と自己紹介する中盤の若き職人選手です。

(残り 2219文字/全文: 4027文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ