WEリーグ3シーズン全フル出場の鉄人 大賀理紗子選手はなぜノジマステラ神奈川相模原でプレーし続けるのか?
ノジマステラ神奈川相模原一筋の鉄人・大賀理紗子選手は、どの監督の下でも実力を発揮する
大賀理紗子選手は今シーズンもノジマステラ神奈川相模原の副主将となりました。おそらく、何があってもピッチで素晴らしいプレーを披露してくれることでしょう。なぜなら、大賀選手は、これまでのWEリーグの3シーズン62試合の全てに出場している鉄人だからです(WEリーグカップ9試合も全て出場)。
大怪我から復帰後、連続フル試合出場を続ける
驚くのは、大賀選手がWEリーグの開幕する直前の2020年シーズンを全試合欠場しているということ。トレーニング中に全治8ヶ月の大怪我を負ったのでした。治療とリハビリの末に迎えた2021年9月12日のWEリーグ開幕戦は、大賀選手の復帰戦でもありました。
62試合連続出場を続けているのは大賀選手と岸みのり選手(ちふれASエルフェン埼玉)の二人。ただし、連続フル出場は大賀選手のみ。誰も追いすがることができない記録を今シーズンも更新していきます。
大賀選手にとってノジマステラ神奈川相模原とはどのようなチームなのか?
大賀選手は2019年になでしこジャパン(日本女子代表)でもプレーしている実力者。その気があれば国内外の強豪チームでプレーできるはずです。しかし、2019年から、ずっとノジマステラ神奈川相模原一筋でプレーし続けています。大賀選手にとって、ノジマステラ神奈川相模原は、どのようなチームなのでしょうか。この先、このチームで何を達成していこうと考えているのでしょうか。今回は大賀選手の魅力と、大賀選手が考えるノジマステラ神奈川相模原の魅力に近づいてみました。
リスタートし初タイトルを狙うシーズン
—小笠原監督はカップ戦タイトル獲得を今シーズンの目標の一つに掲げました。その目標について、どのように考えますか?
大賀—カップ戦のタイトルはどのチームにもチャンスがあると思っています。自分たちにとっては厳しい道のりになると思いますが、そこで良い結果を得られればリーグ戦にもつながると思います。大きな目標ですが(結果だけでなく)過程も含め戦い方が今のチームには大切です。
大賀選手のプレーの源は発想
—大賀選手は、ずっとこのチームでプレーしています。このチームの魅力をどこに感じているのかが気になりました。大賀選手にとって、ノジマステラ神奈川相模原とは、どのようなチームなのでしょうか?
大賀— 自分の発想が出せるチーム……ですね。
—自分の発想が出せるとはどうのようなところからですか?もう少し知りたいです。
大賀— 日体大でプレーしているときにステラと対戦しました。日体大は(大学のチームということもあって)戦術的な決まり事が多いチームでした。だから、ステラの選手はとても楽しそうに見えました。型にはまらないチームだと感じ加入したいと思いました。加入してから4人の監督の下でプレーしました。もちろん、守らなければいけないことが監督ごとにありますが、最終的には選手の考えを受け入れてくれるイメージが、このチームにはありますね。
監督が求めていることを考え自分の発想を加える
—監督が変わったときに、大賀選手はどのようなスタンスで臨むことが重要だと考えますか?
大賀— それぞれの監督によって、同じポジションでも求められるプレースタイルが変わるので、まずは理解しようという気持ちから入ることですね。求められるプレーをできないとスタートラインに立てないと思うので、まず、そこにフォーカスします。そこに、何か自分の発想をプラスしていく流れです。
—監督の考えを引き出すために積極的に質問をされますか?
大賀— どのような指示を出すのか話を聞いている側が多いです。基本的に、練習中は頭の中で考えます。全てを自分から監督に聞きに行ってしまうと「言われたことしかできない選手」になってしまうような気がするから……「ここまでは求められている」「ここからは自分の発想で良い」みたいな感じでプレーできたらと思いながらやっています。
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