「ヴィヴィくんは親友、ウィーナは新しい同志です」 髙田春奈チェア WEリーグ 情報発信拠点オープン 渋谷のミクスカルチャー発信地に女子サッカーが進出 10月と11月の #女子サカマガ(無料記事)
2023―24WEリーグの開幕まで、あと2週間。スタジアム外でもWEリーグと直接コンタクトできる拠点が生まれます。WEリーグ 情報発信拠点は2023年10月28日(土)にオープンします。

WEリーグチェア 髙田春奈さんとWEリーグマスコットのウィーナ
渋谷と聞いて、どのような景色を思い出すでしょうか。若者文化の発信地として1980年代から21世紀に至るまで流行発信地だったのは公園通り、東急本店通りです。しかし、再開発が進む近年、渋谷はコンパクト化が進み、トレンドの重心を山手線沿い、かつ、山手線の内側に移行しつつあります。

MIYASITA PARK
「WEリーグが渋谷に情報発信拠点をオープン」というニュースを見て「若者の街に?」「いまさら渋谷?」という反応が見られました。ただ、立地は明治通り沿い。センター街に代表される渋谷のイメージとは異なります。かつては東急本店に入居していたルイ・ヴィトン、グッチ、それにプラダが軒を連ねるMIYASITA PARK、ヒューガルデン等の洒落たフードイベントが開催される渋谷キャスト ガーデン、ソーシャライジングの発信拠点となっているTRUNK等があるエリアです。ここでは、洗練されたカルチャーと、キャットストリート周辺の混沌としたカルチャーが同居します。

TRUNK
原宿との結節点でもあり、インバウンド観光客やノマドワーカー、クリエーター、学生といった多様な人が街を行き交います。WEリーグの情報発信拠点は「もっとたくさんの人にWEリーグを知ってほしい」「WEリーグの選手たちのプレー動画を一瞬でも良いから目に入れてほしい」「海外のから観光に来日された方に日本の女子サッカーへ興味を持ってほしい」という願いが込められたスペースです。WEリーグチェアの髙田春奈さんとWEリーグマスコットのウィーナが姿を見せると、通りを歩く大人も子どもも手を振り笑顔になりました。

ファサード前に現れ道ゆく人に手を振ったWEリーグチェア 髙田春奈さんとWEリーグマスコットのウィーナ
いつも仲良し、髙田チェアとウィーナの関係
髙田さんは、ここで、日本の女子サッカー全般と社会の動きを伝えていきたいと話しました。展示はWEリーグに限定せず、なでしこジャパン(日本女子代表)や海外の女子サッカーにも及びます。常駐スタッフは、来場された方と女子サッカーについてのコミュニケーションをとれるように心がけます。今後は、各チームの選手やスタッフが来場しファン・サポーターと交流できる日の設定も検討していきます。
小さなハプニングがありました。テレビ取材に対応するため、髙田さんはウィーナと手をつない でテレビカメラの前に移動しました。しかし取材スタッフから「たいへん申し訳ありませんが、髙田さんお一人でお願いできますか」の声。その瞬間、ウィーナの顔色が青ざめたように感じました。ウィーナは寂しそうに背中を丸め、髙田さんから離れていきました。

WEリーグチェア 髙田春奈さんとWEリーグマスコットのウィーナは仲良し
あまりに仲良しな髙田さんとウィーナ。囲み取材には場違いでしたが、こんな質問をしてみました。
「髙田チェアは『ヴィヴィくんの親友』ですがウィーナとはどのようなご関係なのでしょうか?」
すると、髙田さんから明確な回答を得られました。
「私とヴィヴィくんは一緒に働いていたときは『同志』でした。でも、今は(私がV・ファーレン長崎を)離れたので『親友』です。なので、ウィーナは『新しい同志』です。」
WEリーグ 情報発信拠点で、読者の皆さんも新しい同志と会えるかもしれません。

全チームのサイン入りユニフォーム等が展示されている
今月の #女子サカマガ を振り返る
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次月の #女子サカマガ をご紹介
このような記事を予定しています。前半は、開幕する2023−24 WEリーグの注目選手のインタビュー記事が中心。次月も #女子サカマガ をよろしくお願いします。
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(2023年10月27日 石井和裕)