アーセナルでプレーした石田美穂子さんら新監督3人「ひとりひとりの夢が叶えられる場所。」2023プレナスなでしこリーグ1部 今週末に開幕
WEリーグチームと都道府県単位でホームタウンが重複する一部のチームを除けば、なでしこリーグを戦うチームは、各地域で最高レベルのチームとなります。女子サッカーの素晴らしさを披露し、アマチュアチームの日本一を賭けて戦います。
「ひとりひとりの夢が叶えられる場所。」地域の代表としてのポジションを強化
なでしこリーグのチームはアマチュアチームの代表として「サッカーに関わるすべての人が安心安全にサッカーを楽しむことができるように、リスペクトとフェアプレーの精神あふれる環境を醸成する」方針を定めました。そして、「クラブ・ウェルフェアオフィサー」の設置を義務化しました。
プロリーグとして女子サッカー最高峰の興行を行うWEリーグとは異なる視点から、よりグラスルーツでプレーする多くのプレーヤーに接近した立ち位置で、誰もが楽しんでプレーできる環境づくりを率先して取り組んでいく姿勢を明確化したといえます。
全132試合を実況付きライブ配信
2023プレナスなでしこリーグ1部は初昇格の静岡SSUボニータと復帰昇格の大和シルフィードを加え14チーム2回総当たりのリーグ戦で開催。2023年3月18日(土)、19日(日)に開幕します。最終第22節は10月9日(月)。全132試合が実況付きライブ配信されます。各チームに実況担当者が付くことで、より深く的確な実況をお届けする意気込みです。
開幕節で1部王者と2部王者が激突
開幕節の注目カードはスフィーダ世田谷FCと静岡SSUボニータの対戦。スフィーダ世田谷FCの地元・世田谷区にある駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場で開催されます。
スフィーダ世田谷FCの昨シーズンは得失点差29。安定した強さを見せつけて優勝しました。4−1−3―2のフォーメーションで高い位置からボールを奪う「強くて上手い」ススフィーダフットボールを磨き続けました。就任3年目の神川明彦監督は、開幕に向け大詰めの準備をしています。
「ハイライン・ハイプレスをベースに2023年も戦います。まだまだクオリティ、バリエーションの不足を感じています。その改善に取り組んでいます。」
昨シーズンの戦いぶりは完成度の高さが輝いていましたが、さらにハイレベルを目指しています。ゴールキーパーの石野妃芽佳選手は地元開催での開幕を楽しみにしています。
「優勝は挑戦し続けた結果だと思うので、今シーズンも挑戦し続けたいと思います。」
静岡SSUボニータは上手さに力強さを加え、スペクタクルなサッカーで1部リーグ初昇格を果たしました。ジュビロ磐田とパートナーシップ契約を締結し、ピッチ内外で充実したチームです。メンバーの半数以上を静岡産業大学の学生が占めています。
小川貴史監督は就任1年目で、チームを2部リーグ優勝、1部リーグ昇格に導きました。
「スタートダッシュをしたいです。我々はチャレンジャーです。初の昇格なので、どんな結果であっても過去最高の成績になることは間違えありません。どのような結果でも受け止める覚悟で、一つでも多くの勝利を掴みたいと思っています。」
強敵との対戦を前に高島絢音選手は挑戦する意気込みを語りました。
「スフィーダ世田谷は強くて上手いチームです。開幕戦で昨年の優勝チームとたたかえることをラッキーと思い、私たちの攻撃的なサッカーでチャレンジャーとして戦いたいと思います。」
注目の新監督
3チームが新監督を迎えてリスタートしています。いずれの監督もネームバリューがあり注目が集まります。朝日インテック・ラブリッジ名古屋の新監督は森山泰行さんです。
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