WE Love 女子サッカーマガジン

発信するWEリーグと目立たないチーム 日本の女子サッカーにとっての国際女性デー(当日15時まで)

Top写真提供:WEリーグ 第4回WE ACTION MEETING 17時13分のジェフユナイテッド市原・千葉レディースのツイートを追加しました。(19時08分)17時57分のAC長野パルセイロ・レディースのツイートを追加しました。(21時33分)

3月8日(水)は「国際女性デー」。1904年に、ニューヨークで女性たちが労働条件の改善と参政権を求めてデモを行ったことが起源とされ、全世界の多くの国々で記念行事が行われます。国や民族、言語、文化、経済、政治の壁に関係なく、女性が達成してきた成果を認識する日です。「ミモザの日」とも呼ばれ、黄色いミモザの花がシンボルとして親しまれています。日本サッカー協会はこの日を「JFA女子サッカーデー」と位置付け「世界でいちばんフェアな国になろう」をスローガンに掲げ、誰もが、サッカーをする、見る、参加する機会を享受できる環境づくりに取り組んでいます。WEリーグは直近の3月12日に「国際女性デーマッチ」を行います。

WEリーグチェアの髙田春奈さんは、国際女性デーの取り組みについてコメントを発表しています。

「2021年に日本初の女子プロサッカーリーグとしてWEリーグが開幕し、『WEリーガー』という職業がうまれました。そして選 手だけではなく、審判、コーチ、監督、解説者、経営者など、様々な形でサッカーに関わる仕事が女性にも開かれたもの になっていこうとしています。 3月8日という日が、普段女子サッカーを見る機会のない人たちも含め、多くの人にとって女子サッカーの魅力を確認した り、サッカーに関わる女性の活躍を称え、可能性を感じることができる日になることを願います。 世界中に愛されるサッカーというスポーツを、世界の半数を占める女性にも開かれたものになれば、きっと世界は今以上に 喜びに溢れたものになるはずです。 女性だけではなく、全ての人が多様性を認め、互いをリスペクトし合える世界になる。女子サッカーがその一躍を担えるよ う、みんなで手を取り合っていきたいと思います。」

WE ACTION MEETINGでさまざまなジェンダー課題を討議

WEリーグはこの日に合わせて、第4回WE ACTION MEETINGの実施を発表しました。WE ACTION MEETINGは、WEリーグの選手、クラブ、パートナーがアイデアを出し合ってジェンダー課題を一つずつ解決していくミーティングです。

第4回WE ACTION MEETING 写真提供:WEリーグ

「自己肯定感が低すぎる問題」「女性コーチは約3割問題」「母頼りが多すぎる問題」「女性は10代でスポーツやめちゃう問題」等についてディスカッションを行っています。WEリーグは、こうした活動から自身や社会を見つめ、互いに共有することで、共創し、より大きな輪となり、社会へのアクションにつなげていくことを目指しています。

 

日本サッカー協会は3月8日(水)17時より『JFA女子サッカーデートークイベント』を開催します。テーマは「『笑顔』の輪を広げるために、日本の女子サッカーができること、やるべきこと」。安藤梢選手(浦和)、中村憲剛さん(JFAロールモデルコーチ)、髙田春奈さん(WEリーグチェア)、佐々木則夫さん(JFA女子委員長)が登壇します。この模様はテレビ東京スポーツ公式YouTubeチャンネルでライブ配信されます。

S N Sで活発に配信したWEリーグ

SNS では、どのような発信がされたのでしょうか。当日15時までの取り組みを見ていきましょう。
17時13分のジェフユナイテッド市原・千葉レディースのツイートを追加しました(19時08分)

まずはWEリーグからです。WEリーグはラ・リーガと合同で動画のメッセージを配信しました。デポルティーボ・アラベスでプレーする伊藤美玖選手、ラシン・サンタンデールからジェフユナイテッド市原・千葉レディースに加入した十川ゆき選手、RCDエスパニョールからINAC神戸レオネッサに加入した山本摩也選手が登場しています。日本ではあまり知られていませんが、ラ・リーガ(リーガF)は積極的にジェンダー平等に取り組み、多くの企業や政府関係機関が支援しています。

スペイン政府は国際女性デーを前に、政治などの場で男女の割合を均等に近づける新法案を閣議決定しました。閣僚や上場企業の取締役会で女性の割合が40%を下回らないことなどを義務付ける法案です。こうした、日本よりも権利や平等の面でかなり進んだ国のリーグとの連携は、日本社会に新しい風を吹かせてくれるかもしれません。

 

WEリーグチェアの髙田春奈さんはMASHING UP  SUMMIT 2023に登壇。渋谷未来デザイン 理事・事務局長の長田新子さんらとスポーツの未来から、これからの社会のあり方を話します。

Keep Playing プロジェクトの座談会に松原有沙選手が参加したノジマステラ神奈川相模原

では、チームに目を移してみましょう。ノジマステラ神奈川相模原は、この日限定でSNS アカウントに使用しているアイコンをミモザカラーに変更しました。ビジュアルにもミモザカラーをあしらってツイートしています。

 また、ノジマステラ神奈川相模原は、他の試合よりも一足早く月5日開催の第9節でKeep Playing シャツを着用しています。ご協力頂いた企業、団体に感謝のメッセージを発信しています。こうした活動には、WEリーグ、チームのみならず、パートナー企業をはじめとする多くの方のご協力があって成り立ちます。

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