WE Love 女子サッカーマガジン

見据えるその先で、いつものジェフを取り戻せるか 2022−23 YogiboWEリーグ再開直前 ポジションに指定席はないジェフユナイテッド市原・千葉レディースの選手たち

2023年3月5日(日)から2022−23 YogiboWEリーグが再開します。開幕前は優勝争いに食い込むことが期待されたジェフユナイテッド市原・千葉レディースはまさかの出遅れ。ここまで1勝の9位と低迷しています。エースの千葉玲海菜選手とキャプテンの林香奈絵選手が怪我で長期欠場したことで歯車が狂ってしまいました。WEリーグ初のシーズン途中の監督交代により三上尚子ゼネラルマネージャーが後任の監督として就任しリスタートしています。

ウィンターブレイク明けの第9節・ノジマステラ神奈川相模原戦が三上新体制の初陣となります。WEリーグ再開2日前の2023年3月3日にトレーニング現場を訪ね、お話をお聞きしました。

復帰が近づいてきた林香奈絵選手。

気になる千葉選手と林選手ですが、ボールを使った練習を開始しています。林選手は一足早く、ピッチでの連携を確認するトレーニングに入っています。まだフィジカルコンタクトを伴うような動きはありませんが、ここまでの経過は上々。明確な復帰時期は未定ですが、リーグ戦中盤以降に向けてトレーニングのピッチを上げていくことになりそうです。

軽快なリフティングを見せる千葉玲海菜選手。

どのような布陣で臨むのか?質問に明確な答えなくどの選手にもチャンスがある 

監督が変わればサッカーが変わります。そして、コンディションの整った選手でしかサッカーはできません。そして、選手にとっては、自らの手(足)で出場機会を掴むチャンスでもあります。三上監督は再開初戦のノジマステラ神奈川相模原戦と戦うにあたり、今の心境を語ってくれました。

「楽しみだと思っています。相手は調子の良いチームです。昨年に苦しみながら監督が変わり、すごく『らしいサッカー』をしていると思います。」

取材陣の「どのような布陣で臨むのか」という質問に対して「全然、定まっていないです(笑)こういうのもできれば良いし、違うのもできれば良い……という感じです。」とはぐらかした三上監督。そのシステム、先発起用されるメンバーは蓋を開けるまでわからないかもしれません。あえてミラーゲームで臨む可能性もあります。

清水栞選手選手が先頭で引っ張る。

「1/20試合ではありますが浮上のきっかけになる試合になれば良いと思います。何よりも、見てくれる人が感じるものがある試合になれば良いと思います。」

試合とトレーニングはプレッシャーや強度が異なります。実際に試合の中でリミッターを外した選手たちが、トレーニングの成果をどこまで披露できるのか、楽しみな試合となりそうです。

激しく競り合う鴨川実歩選手。

ファン・サポーターが見たいと思える試合を

ジェフユナイテッド市原・千葉レディースには不変のキーワードがあることが強みです。ポジション争いをするといっても、選手たちは必ず一つの方向に向かっています。

(残り 1572文字/全文: 3014文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ