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WE Love 女子サッカーマガジン

今年はFIFA女子ワールドカップ 伝統と最上級の歓迎 なでしこジャパン(日本女子代表)とサポーターを迎えるニュージーランドについて現地・日本人に聞きました

2023年、女子サッカー界で一番のビッグイベントといえばFIFA女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド2023です。7月20日から8月20日までの1ヶ月間、冬の南半球の2カ国で熱戦が繰り広げられます。今回は史上最多の32カ国が出場。ゲーム数が男子と同数の64になりました。

なでしこジャパン(日本女子代表)はスペイン女子代表、コスタリカ女子代表、ザンビア女子代表と同組。準決勝までをニュージーランドで戦うことになりました。今回のWE Love 女子サッカーマガジンでは、ニュージーランドで暮らす日本人に取材し、現地の様子をご紹介します。ニュージーランドに応援に行かれる方、取材に行かれる方、そして、日本からテレビで応援される方にも役立つ情報をいち早くお届けします。

グループステージの日程と試合会場は、このようになっています。開催都市は北島と南島に分かれて存在します。北島と南島はフェリーで結ばれています。

グループC

なでしこジャパン(日本女子代表) 11位(9大会連続9度目)
7/22(土)ザンビア女子代表 81位(初出場)  ワイカトスタジアム(ハミルトン)
7/26(水)コスタリカ女子代表 37位(2大会ぶり2度目)  ダニーデン スタジアム(ダニーデン)
7/31(月)スペイン女子代表 7位(3大会連続3度目)  ウエリントン・リージョナル・スタジアム(ウエリントン)

※ランキングは2022年12月9日現在

グループステージ第1戦が開催されるハミルトンから第2戦が開催されるダニーデンまでの距離は約1千300キロ。札幌から東京までのよりも少し離れています。準決勝までのノックアウトステージは全て北島(ウェリントンまたはオークランド)で開催されます。

8/5(土)ラウンド16
1位通過の場合 会場:ウェリントン
2位通過の場合 会場:オークランド

8/11(金)準々決勝
1位通過の場合 会場:オークランド
2位通過の場合 会場:ウェリントン

8/15(火)準決勝 会場:オークランド

8/19(土)3位決定戦 会場:ブリスベン(オーストラリア)

8/20(日)決勝 会場:シドニー(オーストラリア)

グループステージの間のベースキャンプ地は南島の東海岸にあるクライストチャーチに決まりました。「ガーデンシティ」とも呼ばれる南島最大の街です。クライストチャーチスタジアムはスーパーラグビーに参加するクルセイダーズのホームスタジアムです。池田太監督はベースキャンプ地について、このように話しています。

「街の雰囲気が良く、自然があり、トレーニング会場はサッカーに集中できる環境です。落ち着いて準備できるところです。」

クライストチャーチの街並み

街のシンボルともいえる特徴的な建物があります。2011年2月の大地震で半壊したクライストチャーチ大聖堂の代わりとなる「紙の教会」は世界各国の被災地で仮設住宅などを建設してきた日本人建築家・坂茂(ばんしげる)さんの設計。紙素材の建築物です。

紙の教会

ニュージーランドは多国籍な社会 

ニュージーランドでプレーする日本人選手がいます。中島健太さんです。川崎フロンターレのU-18チームから専修大学に進み、卒業後にニュージーランドに渡りました。今年で6年目。現在は、ウエスタン・スプリングスA F Cに所属してプレー。ニュージーランド国内リーグで活動するプロサッカーチームはありません。男女のチームの全てがアマチュアチームなので、中島さんはプレーしながらクラブのアカデミーで指導者の仕事もしています。また、日本からの留学生をサポートする事業(ドリーム https://www.you-nzfootball.com)も自ら立ち上げました。

「自分のプレーヤーとしての経験を活かし、留学生がニュージーランドで充実した生活をできるように環境づくりを支援しています。ニュージーランドは多国籍な社会なので、いろいろな国からいろいろな人種の人たちがやって来て生活しています。ここで生活すると楽しく大きく成長できると思います。

日本からの留学生は仕事をしながらサッカーをする人が多いですね。最近は、それとは別に、高校生が1年間の語学留学をしながらサッカーもプレーしたいという問い合わせも出てきています。」

ウエスタン・スプリングスA F Cでプレーする中島健太さん 提供:中島健太さん

強化が進むニュージーランドの女子サッカー

ニュージーランドの女子サッカーは、どのように行われているのでしょうか。国内リーグについて聞いてみました。

ナショナル・ウーマンズ・リーグはニュージーランドの女子サッカーチャンピオンを決めるアマチュア(セミプロ)リーグです。仕事との掛け持ちや学生を本分としている選手が多いです。オークランド地方の『北部リーグ』の上位4チーム、ウェリントン地方のWリーグのリーグ選抜2チーム、クライストチャーチ地区の『ニュー・ワールド女子プレミアシップ』の地域選抜2チームの合計8チームで優勝を争います。

男子のFIFAワールドカップと同様に、FIFA女子ワールドカップでも、ホスト国の躍進に期待が集まります。そのため、ニュージーランドでも代表チームの強化が進んでいます。

「2021年にニュージーランドにも女子サッカーのプロチームが誕生しました。ウエリントン・フェニックスF Cです。男子のチームと同様にAリーグ(オーストラリアプロサッカーリーグ)に参加しています。ニュージーランド国内で活躍していた選手が加入してプレーしています。また、ニュージーランド女子代表選手には欧州やアメリカでプレーしている選手が増えてきました。地元開催に向けた強化が進み、レベルが上がってきている感じがします。以前はフィジカルで押し込むイメージが強かったですが、今はポゼッションをするサッカーを一貫して進めています。とても楽しみです。」

東京2020大会に出場したニュージーランド女子代表のメンバーを見ると22名の選手のうち14名が国外のチームに所属しています。そのうち5名はアメリカでプレーしています。

日本の食品を取り扱うスーパーマーケットもある

さて、なでしこジャパン(日本女子代表)を追いかけて滞在する際に不自由はあるのでしょうか。その点では、あまり心配はいらないようです。ニュージーランドは観光大国。日本からも多くの観光客を受け入れようと、さまざまなプロモーションを展開しています。また、2022年9月13日より、ニュージーランド入国に際し、新型コロナウイルスのワクチン接種証明は不要となりました。10月20日より、ニュージーランド渡航申告書 N Z T Dの申告も不要となり、よりスムーズにニュージーランドを旅行することができます。日本に帰国する際、有効なワクチン接種証明(3回以上)があれば、出国前72時間以内の検査証明の提出は不要です。

「ニュージーランドには日本人が多いです。日本人コミュニティも多く、活発です。日本に関心をお持ちの人も多いです。先日、オークランドでジャパンデーというイベントがありました。ものすごくたくさんの人が集まりました。ニュージーランドの全土にはジャパンマートという日本の食品を取り扱うスーパーマーケットがあります。ニュージーランドには日本食が好きな人が多いですし、日本の加工食品で手に入らないものはないですね。納豆もあります(笑)。長期滞在で困ることはありません。観戦や観光を楽しんでいただける環境だと思います。」

南北の気温差に注意が必要

FIFA女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド2023が開催される7月20日から8月20日は冬にあたります。北島のウェリントンの7月の平均最低気温は7度、平均最高気温は12度ですから寒いです。特に南島は気温が下がって厚着が必要です。ダニーデンの7月の平均最低気温は4度、平均最高気温は8度です。

「羊の国の料理といえばラム肉」著名な日本人ワイン生産者が語る気候と食事

ウェリントンと対岸・南島の北端に位置するマールボロ地区にキムラセラーズがあります。この、家族で運営している小さな生産者は優れたワインを生み出しています。品質は高く評価され『キムラセラーズ ピノ・ノワール 2019』は世界で最も厳格で影響力があるワイン・コンクールであるI W C(ロンドンで開催)でゴールドメダルを受賞しました。

キムラセラーズ ソーヴィニョン・ブラン

ご夫妻は2009年にキムラセラーズを設立しました。木村滋久さんは、中学、高校とサッカー部に所属し、数年前まで社会人チームでずっとサッカーを続けていたようです。ニュージーランドの社会人チームには10年以上所属されていたという、ニュージーランドと日本の両国でサッカーとの関わりの長い方です

「ニュージーランドでは『一日に四季がある』と言われるほど朝晩にかけての気温差があります。そんな気候で育ったブドウは、フレッシュな酸味と共にフルーツの風味が豊かになり、出来上がるワインの味わいも格別です。その中で、最も日照量の多いと言われるマールボロ地区。他国にはない特徴を持ったソーヴィニヨン・ブラン種のワインが産出される地域といわれ、世界的にとても高い評価を得ています。そのソーヴィニョン・ブランの魅惑的なアロマの魅力に、私は人生を変えられてしまった気がします。」

そんな木村さんに、ニュージーランドのおすすめの料理を聞いてみました。

「羊の国の料理といえばラム肉。合わせるワインはメルロやシラーなどしっかりとした味わいのものから、エレガントなピノ・ノワールと料理法により様々です。郷土料理にはその地のワイン、ワイナリーレストランで、メニューに合わせてお勧めされているワインを注文するのが私の一押し。新鮮なサーモン、オイスター、ムール貝も是非味わってほしい食材たちで、マールボロのソーヴィニヨン・ブランは、それらの魚介類との相性が抜群です。」

キムラセラーズのワインは日本でも販売されています。ニュージーランドに旅立つ前から、日本でその味と香りを楽しみ、思いを馳せてみるのも良いかもしれません。G8北海道洞爺湖サミットで、サービス、ソムリエを担当しI W Cでワイン部門と日本酒(S A K E)部門の審査員を務める伊藤寿彦さんは、木村滋久さん、美恵子ご夫妻の仕事を高く評価しています。マールボロのソーヴィニョン・ブランをこのように表現してくれました

「マールボロは海風、潮風の影響を受けます。対比されるフランス・ロワールのソーヴィニヨンブランとの大きな違いはアタックから感じられる『塩味』と焦点の定まった綺麗な酸味。繊細な羊料理はシンプルに美味しいお塩と香草を生かす料理。ワインには特徴となる塩味、ハーブの香りと、双方が持ち合わせる同じ特徴こそ双方の良点を引き上げるペアリングが完成されます。魚介類にも、ハーブやレモンを添えることでさらにミネラル感が引き立ちマールボロのワインがよく合いますね。レモン、ハーブを添えたくなるイメージの御料理には是非、マールボロのソーヴィニヨンブランを。」

南島ではペンギンに会える

では、ここからはニュージーランドの観光地と開催都市を紹介して行きましょう。まずは観光地から。ニュージーランドでは素晴らしい希少な野生動物に出会うことができます。

(残り 2006文字/全文: 6944文字)

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