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なでしこジャパン(日本女子代表)がイングランド女子代表、スペイン女子代表に挑む 3バックは機能するか?

池田太監督が率いるなでしこジャパン(日本女子代表)はF I F A女子ワールドカップオーストラリア&ニュージーランド2023に向け強化の階段を一つ上がります。以前からこのタイミングで欧州の強豪国との親善試合を予定。今回の欧州遠征では格上ともいえる2チームと対戦します。挑む相手はUEFA欧州女子選手権イングランド2022(ユーロ)を制したイングランド女子代表(F I F Aランキング4位:日本時間12日)、そして、アメリカ女子代表との国際親善試合にも勝利したスペイン女子代表(F I F Aランキング6位:日本時間16日)です。

池田太監督は、この2試合についてこのように話しました。

「今回の2試合は自分たちの力を試す物差しになると思いますが、はじめから『自分たちがどれだけできるかを試そう』という気持ちで戦うのではなく、勝負事なので、今の力を出し惜しみすることなく大切に戦っていきたいです。」

先に対戦するイングランド女子代表は「オーガナイズしたチーム」。4人のディフェンダーの前でアンカーの選手がしっかりとボールを動かしゲームをコントロールします。ワイドの選手のスピーディーな攻撃にも特徴があります。欧州王者として完成したチームをスタッフが分析。その情報をインプットした選手が、どのように崩していくのか「対応力・適応力を見たい」としています。

池田太監督

強豪相手に機能するか?課題を残す3バックの完成度

スペイン・ムルシア入りしスタートしたトレーニングでは、守備の連動、強度の意思統一、イングランド女子代表のアグレッシブな守備に対してどのようにボールを動かすかを確認。従来の4バックに加えて3バックにも挑んでいます。ただし、山下杏也加選手(I神戸)によると「思ったよりもうまくいかない現象が出てきる」とのことで、トレーニング中に選手が長時間の話し合いをするシーンもあるようです。

山下杏也加選手

今シーズンからA Sローマに移籍し欧州各国のチームとも対戦する南萌華選手は「イングランド女子代表は強い速いに上手いが加わります。前線に若い上手い選手が加わってきているので、まずはマッチアップで負けないことが必要。3バックのスライドするスピードやビルドアップの立ち位置を修正していきたいです。」と話しました。

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