滝川結女選手(アルビレックス新潟レディース) プロサッカー選手を目指して11年 ポニーテールとヘアバンがトレードマークの女子プロサッカー選手となった今
「トークイベントでも楽しんで喋れるタイプ」だと自己評価する滝川選手はプロ選手の華やかさと、アスリートとしての力強さを兼ね備えている女性です。アルビレックス新潟レディースのユニフォーム発表では見事にモデルを務め、明るく爽やかなキャラクターがビジュアルの向こうから伝わってきました。同年代の女子サッカー選手が、彼女に憧れの眼差しを送ります。
スタンドからの観戦でも、DAZNでの視聴でも、ピッチ上の滝川選手には「躍動」という単語がぴったり似合って見えます。加入から3年目。中盤を支え、いつの間にかゴール前に出現し……今やアルビレックス新潟レディースの中心選手の一人となりました。
WEリーグは2年目のシーズンを迎えました。10月22日には、2022−23 YogiboWEリーグが開幕します。滝川選手は、どのような女子プロサッカー選手を目指しているのか、そして、アルビレックス新潟レディースはどのように戦うのか。さらに記事の後半では、滝川選手のプロ意識が感じられるヘアスタイルやファッションについてもお聞きしています。
まずは2022−23 WEリーグカップから振り返っていただきます。
ファン・サポーターがプロの試合として納得してくださるゲームをしなければならない
滝川—2022−23 WEリーグカップの開幕戦はシーズンオフ明けで初めての90分の試合だったので、最初は体力的に苦しい場面がありました。身体が出来上がり試合を重ねるたびに良くなっていったと思います。リーグ戦につながるよう、やるべきことをやってきました。
⚽️ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ゴールに突き刺さる
強烈スーパーミドル💥
___________⚽️2022-23 WEリーグカップ
グループステージ
第3節からスーパーゴールをお届け✨❗️🆚 マイ仙台 vs 新潟L
🔢 0-2
⌚️ 69分
⚽️ #滝川結女 🦢(#新潟L)#WEリーグカップ#Yogibo #WEリーグ @albirexL pic.twitter.com/1tk3oqMRl5— WEリーグ|日本女子プロサッカーリーグ (@WE_League_JP) September 7, 2022
—仙台戦のシュートはパンチ力がある滝川選手らしい弾道でしたね?
滝川— ああいうカタチのゴールを最近は決めていなかったので、もっと増やしていきたいです。皆に「あのコースは得意だよね」と言われます。自分も、あのコースは意識してシュートを打っていこうと思っています。練習の成果が試合に現れて良かったと思います。
—昨シーズンよりもゴールに近い位置でのプレーを求められているように見えます。いかがですか?
滝川— 「仲間がボールを持ったら、どんどん前に行け」と監督から言われています。人数をかけて攻撃することを心がけているので、ゴールに近いポジショニングが増えると思います。外に張り過ぎず中に入る時間も増えると思いますので、決定力が求められると思います。強い相手との試合では決定機が多くありません。チャンスをモノにできる選手になりたいと思います。相手よりも先に出る瞬発力をどのように身につけるか……トレーニングのメニューを組んでもらっています。
—プロリーグになって変わったところはありますか?
練習時間が午前中になりました。午後からは自分に充てる時間が長くなり、サッカーに向き合える時間が増えています。体幹を鍛えたりウェートトレーニングをしたりする時間が増えました。昨シーズンまでは、まだ身体ができていなかったと思うのですが、今は変わってきたと思います。球際で身体を当て合うときに負けない場面が増えていると思います。
サッカーが仕事になったので、より結果にこだわるようになりました。自分たちの試合結果が観客数に反映すると思うので、ファン・サポーターの皆様が、プロの試合として納得してくださるゲームをしなければならないと強く思うようになりました。昨シーズンは良い結果を出せずに苦しみましたが、そんなときにも温かな声をかけていただいて助けられたこともありました。ずっと応援してくださっている皆さんに恩返ししたいです。また、自分が好きなサッカーを仕事にしてお金をもらって生活しているので「もっと周りの人にできることをしなくちゃ」という考えも持つようになりました。
プロサッカー選手になるのが夢だった
滝川— プロサッカー選手になるのが子どものときからの夢でした。将来の夢は?と質問されると「プロサッカー選手です」と答えていました。だから、自分が子どもたちの憧れの存在になれるようにプレーもプレー以外の生活も意識しています。
—日本には女子プロサッカーリーグがなかったのですが、それでもプロサッカー選手になるのが夢だったのがすごいことだと思います。どこで、プロサッカー選手になりたいという思いをお持ちになったのでしょうか?
滝川— 小学生のときから、なでしこジャパン(日本女子代表)の選手になりたかったです。そのためにはプロサッカー選手にならなければならないと思いました。日本には女子プロサッカーリーグはありませんでしたが、プロ契約している選手がいるということは知っていました。
自分が小学生のときになでしこジャパン(日本女子代表)がFIFA女子ワールドカップ ドイツ2011に優勝しました。夜中まで起きて生中継を見て感動しました。自分と同じように小さな背丈の岩渕真奈選手がドリブルで突破していくのを見ました。自分と同じ10代の選手だと知って驚いて「こんな選手になりたい」と思いました。
@albirex.niigata.ladies 新ユニフォーム×X-girlコーデ🧡💙3人揃うとよりカッコいい&可愛い🫶ぜひ、試合とともにユニフォームコーデも楽しみましょう🙌 #平尾知佳 #北川ひかる #滝川結女 #albirexL #albirex #WEリーグ #Xgirl #女子サッカー #サッカー
ビッグスワンで Xーgirlユニフォーム撮影のモデルに
滝川— Xーgirlさんのご協力をいただいて撮影しました。ビッグスワンをお借りして撮影できたのは、とてもありがたかったです。全てのアイテムをコーディネートしていただき、ひとつひとつのポージングも丁寧に設定していただきました。(北川)ひかるさんはガーリーで可愛らしいコーディネート(平尾)知佳さんはカッコイイ感じ……それぞれの良いところを出していただきました。中にはユニフォームを着ることに抵抗感のあるお客様もいると思うのですが、可愛くもカッコよくも着こなせるということを選手自らが見せられたことはとても良かったと思います。ぜひ、皆さんにも着ていただきたいです。
滝川— こうした撮影をするのは好きですし、楽しかったです。たくさんの方から反響をいただきました。プレーだけではなく、選手の違った一面も出していくことで、WEリーグを幅広い世代に知っていただきたいと思っています。 Xーgirlさんのファッションを好きな人にも「いいな」と思ってもらえると嬉しいです。
@albirex.niigata.ladies 新ユニフォーム×X-girlコーデ🫶笑顔が可愛すぎる17番の #滝川結女 選手🥰 真顔と笑顔のギャップに注目👀✨ #デンカビッグスワンスタジアム #ユニフォーム #albirexL #albirex #WEリーグ #女子サッカー #サッカー
ここだけは譲れない太いヘアバン
—ヘアスタイルにこだわりはありますか?
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