WE Love 女子サッカーマガジン

3つの価値を高めるノジマステラ神奈川相模原 新戦力、ダブル・キャプテン、菅野将晃GM兼監督が目指すのは日本の女子サッカー発展につながる変革 

ノジマステラ神奈川相模原の新スローガンは「原点回輝」。選手が「走り輝く」、選手の「笑顔輝く」、サポーターと「共に輝く」クラブを目指します。2022年8月6日にノジマステラ神奈川相模原 2022ー23 シーズン新体制発表会が行われました。「勝ちにこだわってほしい。そのために新しい体制を整えた。」とミーティングで語る馬場正臣代表の動画から始まり、菅野将晃GM兼監督、久野吹雪選手、松原有沙選手、杉田亜未選手、池尻凪沙選手、平野優花選手、南野亜里沙選手、浜田遥選手、藤原加奈選手が登壇。プレスとファン・サポーターを前に、今シーズンへの意気込みを熱く語りました。詳しくお伝えします。 

登壇した全選手が笑顔でポーズ

新戦力4人がアピール 

今シーズンの新戦力は4人。そのうち新加入選手は2人です。2021−22 YogiboWEリーグの開幕戦で対戦したマイナビ仙台レディースから加入した浜田選手は「ノジマステラ神奈川相模原に結果で恩返ししたい」と静かに語りました。 

なでしこリーグ1部への昇格争いで躍進中の静岡SSUボニータ(なでしこリーグ2部)から加入した藤原選手は「加入できて、とても嬉しく思います。努力してピッチに立てるように頑張ります。」と抱負。コミュニケーションをとってくれる選手が多かったのですぐにチームに馴染めたそうです。 

復帰選手は2人。ドイツ・ブンデスリーガでの3年半のプレーを経て帰ってきた平野選手は新戦力4人の最初に挨拶。他の選手がヤバいと苦笑いするほど堂々としたスピーチをドイツ語で行い、昇格、降格も経験し一回り大きくなった姿を披露しました。アピールポイントは球際の強さとスピードです。 

南野選手はジェフユナイテッド市原・千葉レディースから復帰。千葉Lではトップ以外の複数のポジションでもプレーしたこともあり「以前とは違ったプレーをお見せできると思います。ゲームを作るところも出していきたいと思います。」と話しました。 

フォトセッションの合間の仲が良さが伝わる一コマ

ダブル・キャプテンがチームを牽引する 

松原選手と杉田選手の2人がキャプテンに就任しました。松原選手は2年連続です。 

「昨シーズンは怪我が多くピッチ上でチームを引っ張ることができませんでした。チームとしても結果が出ず悔しい思いをしました。今シーズンは新加入の杉田選手をはじめ、副キャプテンの大賀選手、松本選手と共にポジティブな声がけでチームをピッチ上で引っ張り、チームとして、しっかりと結果を残せるようにしていきたいと思います。 

今シーズンは菅野監督の元で、去年とは違うスタイルのサッカーになると思います。みなさんと1試合でも多く喜びを分かち合えるようにチーム一丸で頑張っていきます。」 

昨シーズンの途中で加入した杉田選手は今シーズンから10番を背負います。EAFF E―1サッカー選手権2022決勝大会でなでしこジャパン(日本女子代表)に復帰。国際試合の厳しさの中に身を置き優勝に貢献しました。
「昨シーズンの悔しさがあるので5位以上を目指し、松原選手と共に良い雰囲気でチーム作りできるようにしていきたいと思います。チームメイトを鼓舞しながら自分自身も良い結果を出したいと思います。応援は自分達の力になっています。もっと応援していただけるように自分たちも頑張っていきます。」 

杉田選手は国際試合での経験をチームに還元することについて、このように話しました。 

「プレスの強度で世界との差を感じることが多いです。(チームでも)日頃の練習から出していきたいと思います。」 

杉田亜未選手

怪我の影響もあり2020年3月を最後に国際試合から離れている松原選手は、チームメイトの活躍を受けて、このように話しました。 

「杉田選手が活躍しているのを見ると、嬉しいと同時に、その場にいられなかった悔しさもあります。自分も代表を経験して成長できた部分があります。それをチームに還元したい思いをずっと持っています。もちろん代表を目指していますが、まずは自分のコンディションを上げて、チームで結果を残すことが一番だと思います。それができれば、また、呼んでもらえる機会もあると思います。今は、チームを引っ張ったり自分の良さを出していくことが大事だと思っています。」 

松原有沙選手

最後に、松原選手はキャプテンの重責について話しています。

(残り 3023文字/全文: 5082文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ