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北原佳奈選手(マイ仙台)が電撃加入 アルビレックス新潟シンガポール女子サッカーチームが目指す「THE REASON」をチェアマン 是永大輔さんが語る 

トップ写真 ©︎mynavisendai

シンガポールから大きなニュースが飛び込んできました。2022年5月に開幕したシンガポール女子プレミアリーグに参入するために結成されたばかりのアルビレックス新潟シンガポール女子サッカーチームに北原佳奈選手が加入するというのです。これまでアンダー年代の日本女子代表経験を持つ選手がアジア圏のクラブで活躍することはありましたがFIFA女子ワールドカップ カナダ2015準優勝の偉大な実績を持つ日本人選手が東南アジアのクラブに移籍するのは初めてのことです。 

北原選手は2011年シーズンから2015年シーズンまでアルビレックス新潟レディースでプレーしました。この移籍で、再び、オレンジ色のユニフォームに袖を通します。 

「この度、アルビレックス新潟シンガポールでプレーする事になりました。 再びアルビレックス新潟の名を背負ってプレーできる事を大変嬉しく思います。 前チームの退団が決まってから、たくさんの方々にご心配をいただきました。今回の移籍が決まるまでにご協力下さった全ての方々に感謝申し上げます。
私にとって新たな挑戦となりますが、 海外でプレーする事はサッカーを始めた時からの夢でした。今回未知の世界に踏み出し、プレー出来ることがとても楽しみです。 シンガポールの女子サッカー界に貢献出来るよう精一杯頑張ります。応援よろしくお願いします。」 

北原佳奈選手

アルビレックス新潟シンガポールは日本の女子サッカーとの縁があるクラブ 

アルビレックス新潟シンガポールはアルビレックス新潟を母体とするクラブ。2004年に立ち上がり実績を積み重ねてきました。トップチームの初代の監督は、退任後に、なでしこジャパン(日本女子代表)の監督に就任する大橋浩司さん。2016年シーズンには元アルビレックス新潟レディース監督の鳴尾直軌さんが指揮しSリーグを初優勝。これまで4度のリーグ優勝を達成しています。 

当初のトップチームにはアルビレックス新潟出身の若い選手が送り込まれました。現在でも6割から7割くらいが日本人選手で3割くらいがシンガポール人の選手です。当初よりも、徐々にシンガポール人の選手を増やしています。これまで、多くの日本人選手がシンガポールから東南アジアや欧州、南アフリカに旅立ち、アルビレックス新潟シンガポールは欧州主要国以外の各国への日本人選手移籍のパイオニアとなっていきました。ホームスタジアムはジュロンイーストスタジアムで収容人数は2千700人です。 

今回は、トップチームに加えて新たに活動を開始したアルビレックス新潟シンガポール女子サッカーチームの目指すところ、そして北原選手が加入する狙いについてアルビレックス新潟シンガポールFC チェアマンの是永大輔さんにお聞きしました。 

アルビレックス新潟シンガポール  提供:アルビレックス新潟シンガポール

北原選手の加入で大きなムーブメントを生み出す 

是永–アルビレックス新潟シンガポールは「THE REASON」をスローガンとしています。なぜ、日本のクラブがシンガポールにあるのか。なぜ、ここでプレーしているのか。「ここにある意味」を様々な形で表現しています。日本のクラブとして、世界に選手を送り出し、シンガポールのためになる社会貢献活動をしています。 

本物の実力を持った北原選手に、立ち上がったばかりのアルビレックス新潟シンガポール女子サッカーチームへ加入してもらうことで、シンガポールの女子サッカーを一気に変えてもらえると思っています。以前から、すごい実績を持った「場違いくらいの選手」を呼びたいと考えていました。シンガポールのサッカーのスタンダードを変えてくことも「THE REASON」だと思っています。 

東南アジアの女子サッカーは、まだまだの存在です。北原選手の加入で大きなムーブメントを生み出すことができると思っています。これはシンガポールに存在する日本のクラブだからできることです。シンガポール女子プレミアリーグに参入した各クラブが赤字ではシンガポール女子プレミアリーグは長続きしません。今、女子サッカーのマーケットを我々の手で広げていくことが必要だと考えています。 

女子サッカーチームがあれば、たくさんの人に夢やチャンスを提供できる 

—なぜ、アルビレックス新潟シンガポールには女子サッカーチームが必要だったのでしょうか? 

是永–オン・ザ・ピッチもオフ・ザ・ピッチも、日頃の振る舞いも、アルビレックス新潟シンガポールは日本代表でなければなりません。日本を代表して、シンガポールという国に何をどのように提供していくか、どのように恩返しするのかを示したスローガンが「THE REASON」です。 

アルビレックス新潟シンガポールに女子チームがあれば、より「THE REASON」を表現し、たくさんの人に夢やチャンスを提供できると5年くらい前から考えていました。幅広い人にアクセスするために、女子チームを作りたいと考えていました。ただ、シンガポールは女子リーグの整備が遅れていたので、女子チームを立ち上げてもコストだけが膨らんでしまうのが課題となり、チーム立ち上げに踏み切れませんでした。当時は、シンガポール・プレミアリーグにトップチームが参加している10クラブのうち1クラブしか女子リーグに参加していませんでした。 

しかし、コロナ禍にシンガポールのサッカーは中断し、シンガポール女子プレミアリーグの再構築が決まりました。デロイト(世界最大の会計事務所)がタイトルスポンサーについてくださり良い機運が働きました。それにより、これまでよりもスポンサー獲得もスムーズになり、アルビレックス新潟シンガポールを含めて5つのクラブがシンガポール女子プレミアリーグに参加することを決めました。 

—女子リーグがあるから女子チームを作ろうと考えたというよりも、クラブとして目指す目標があったから女子チームを作ることを考えていたということでしょうか? 

是永–そうですね。 

早くも良い風が吹き始めたシンガポール女子プレミアリーグ 

—立ち上がった女子チームについて教えてください。 

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