2022.06.15

個性豊かなWEリーグアウォーズ　六本木で華やかな祭典選手のドレスアップを「ささゆかチェック」

2022年06月15日 8時00分　
カテゴリ：ニュース解説
タグ : INAC神戸レオネッサ • WEリーグ • 女子サッカー • 日テレ・東京ヴェルディベレーザ

写真提供：WEリーグ

夕暮れ時の六本木に、日頃のユニフォーム姿とは異なる柔和な表情で女子サッカー選手たちが集まりました。２０２１−２２ WEリーグアウォーズが２０２２年６月７日に開催されました。会場は東京ミッドタウン・ガーデンテラス４階にあるビルボードライブ東京です。女子サッカーリーグのイベントが、このようなドレスコードで開催されたのは２００６年８月２６日に原宿の一軒家レストランを貸し切って開催したモックなでしこリーグオールスター２００６前夜祭以来のことです。

各界のスペシャリストが集結

今回のアウォーズは２０２１−２２ WEリーグを締め括る晴れの舞台。各界のスペシャリストのサポートを受けて実施されました。

・ステージデザイン：テキスタイルデザイナー久米希実さんと建築家の植村遥さんによるユニット「オンデルデリンデ」
・乾杯のオリジナルカクテル/モクテル：ザ・ペニンシュラ東京ビバレッジマネージャー鎌田真理さん（ディアジオ社が主催するワールドクラスカクテルコンペティション日本大会の初代チャンピオン、日本一６回）
・受賞者のポートレート撮影：北圃莉奈子さん
・優勝トロフィーと優勝メダル制作：菅原工芸硝子のガラス職人・桑升桃子さん
・音楽：DJ YUMMYさん（ハウス、テクノと呼ばれるイーヴンキックサウンドを中心にエモーショナルなＤＪプレイを得意とする。）

中でも、乾杯のオリジナルカクテル/モクテルを開発したザ・ペニンシュラ東京Ｐｅｔｅｒバービバレッジマネージャーの鎌田真理さんは「モクテルの女神」という異名を持つバーテンダーとして知られます。ザ・ペニンシュラ東京のオープン時より、Ｐｅｔｅｒバーにてシニアバーテンダーとしてバー全体を統括しており、飲食業界で働く女性にとって憧れの存在としてメディアに紹介されています。「モクテル」とは「似せた」「真似た」という意味の「ｍｏｃｋ（モック）」と「ｃｏｃｋｔａｉｌ（カクテル）」を組み合わせた造語で、ノンアルコールカクテルの新しい呼び方。アルコール飲料を好まない選手にも配慮した、WEリーグらしい心強いサポートでした。

乾杯のオリジナルカクテル/モクテル　写真提供：WEリーグ

２０２１−２２ WEリーグアウォーズで、最優秀選手賞に選出された山下杏也加選手（Ｉ神戸）をはじめ、多くの写真入り記事がネットを駆け巡りました。選手のファッションは注目の的となりました、今回は、ささゆかさんがドレスアップした選手の装いを振り返ります。

ささゆかさん　プロフィール　１９８８年東京生まれ、フェリス女学院大学卒。外資インフラ広報経験を活かしたマーケティング考察やサッカーマスコット情報を中心に執筆・イベント登壇・ＹｏｕＴｕｂｅ出演など活動中。夢は沢山の海外クラブストアを巡り、世界中のマスコットと会うこと。２０２２年６月１９日に女川スタジアムで開催される『NS TOOL 日進工具プレゼンツ欧州組集結チャリティーマッチｉｎ女川』プロタゴニスタVS 早稲田大学ア式蹴球部女子でスタジアムＤＪを務めます。

ささゆかさん

ドレスアップを「ささゆかチェック」

「こういうのを待っていた！」
「なんて可愛いセンスなの！」
２０２２年６月７日の午後、ＳＮＳのタイムラインがファン・サポーターたちのキラキラとした感嘆で溢れました。２０２１−２２ WEリーグアウォーズに登壇した選手たちへの賞賛……Ｊリーグアウォーズでは見られない突然の盛り上がりに驚きましたが、それもそのはず。どの選手たちも自分の個性を活かしたドレスアップでの登場でした。

ファッションは自分自身の内面、あるいはなりたい自分を表現出来る最大のツール。「WEリーグはもっと選手の内面にフォーカスして」といったファン・サポーターからの要望に、選手がファッションを通じて応えてくれました。

写真提供：WEリーグ

スカーフ選びが秀逸だった山下杏也加選手

初代WEリーグ最優秀選手賞に輝いたＩＮＡＣ神戸レオネッサの山下杏也加選手は純白のスーツで登場。ダークトーンのドレスアップが大多数の中で目を惹く堂々たるコーディネートです。

「MVPじゃなかった時にがっかりするのが嫌だったのでスピーチは用意していなかった」とお話されていましたが、ドレスアップで気分を盛り上げて会場に向かったことを想像すると、より一層受賞が嬉しくなるような白スーツ。「マンガ『花より男子』のキャラクター（花沢類）をイメージした」とお茶目に笑う山下選手でしたが、インナーはクルーネックのシャツでスッキリさせて、ネクタイではなくスカーフでエレガントに仕上げる上級コーディネート！力みすぎずに、でも上流階級の優美さを漂わせる花沢類そのものでした。おそらくスカーフはＺＡＲＡのもの。難しい柄ながらもスタイルの良さが一層引き立つようなチョイスです。

山下杏也加選手　写真提供：WEリーグ

強さを表現した成宮唯選手のドレススタイル

ＩＮＡＣ神戸レオネッサの成宮唯選手は黒いシンプルなホルターネックのドレス。ピアスとネックレスは控えめなパールでまとめた上で、羽織りにレザーを選んだところが◎でした。自分らしさやスタイルをよく理解しているのでしょう。厳しいお父様の指導を受けながら誰よりもフィジカルで強くあろうと努力し続ける成宮選手の芯の強さが感じられるようなドレススタイルでした。

このような素晴らしい授賞式にみんなで来れたことが嬉しかったです。
来年もこの場にチャンピオンとして来れるように頑張ります！
岡島チェアはじめ、WEリーグ関係者の皆様、スポンサーの皆様、多大なご尽力をいただき、本当にありがとうございました！

やまちゃん初代MVPおめでと?@WE_League_JP pic.twitter.com/VGXtJueWwr

— 成宮唯/YUI NARUMIYA (@07Nrnr) June 8, 2022