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WEリーグ浮上のヒント マイナビ仙台レディースのホームゲーム・東京開催は「女の子の夢が広がる1日」

マイナビ仙台レディースはホームゲームを東京で開催。味の素フィールド西が丘にアルビレックス新潟レディースを迎えました。インテンシティの高い好ゲームは、アルビレックス新潟レディースのストライカー・道上彩花選手が63分に振り向きざまのシュート一閃。これを決めて1−0で勝利。マイナビ仙台レディースは大切な一戦を落とし優勝戦線から後退しました。

道上彩花選手がつないだ2つの時間

10年と2日前の2012年4月15日は仙台の女子サッカーにとって大切な日です。(マイナビ仙台レディースの前身)ベガルタ仙台レディースが初のホームゲーム・プレナスチャレンジリーグ2012第2節をユアテックスタジアム仙台で開催。常盤木学園高等学校をホームスタジアムに迎えた日なのです。6千532人のファン・サポーターが、生まれ変わったチームに声援を送りました。ベガルタ仙台レディースは東日本大震災で活動を休止した東京電力女子サッカー部マリーゼが移管されて誕生したチームでした。ベガルタ仙台レディースは、その試合がホームゲームでのお披露目となりました。サポーターは「サッカーを続けてくれてありがとう」というメッセージの書かれた横断幕を掲げ選手を迎えました。

偶然ですが、その試合で得点を奪った常盤木学園高等学校の選手が、当時3年生だった道上彩花選手でした。道上彩花選手は、10年を経て、今度はマイナビ仙台レディースから得点を奪い、ベガルタ仙台レディース1年目の記憶とマイナビ仙台レディース1年目の今をつなぎ合わせました。

女の子の夢が広がる日が実現

株式会社マイナビフットボールクラブ 代表取締役社長の粟井俊介さんは、試合前の挨拶で「女の子の夢が広がる1日にしたい」と宣言しました。味の素フィールド西が丘の入場口でお話しした関係者は「私たちがWEリーグで目指す姿に近い雰囲気になりそう」だと、筆者に期待を伝えてくれました。この試合の観客数は1千505名。多い数字とはいえません。しかし、味の素フィールド西が丘は隅から隅まで幸せに包まれていました。WEリーグがファンに足を運んでもらう理由につながるヒントが見つかった試合でした。筆者は「女の子の夢が広がる1日」が実現したと感じました。

いつものWEリーグとは全く違うスタンドの光景

選手入場時に、筆者は少しだけ涙を流してしまいました。バックスタンドから、これまでに聞いたことがないような大きな「拍手」の嵐が起きたからです。バックスタンドに集まった観客の多くは女子サッカープレーヤーでした。サッカースクールでサッカーを楽しむ小学生の女の子が、その大多数を占めました。ピッチに入場してくる憧れのお姉さん選手を見つめる瞳が輝いていました。

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