WE Love 女子サッカーマガジン

サッカーからフットサルへの転向 「複業アスリート」尾田緩奈選手から見たWEリーグ

今回のインタビュー取材は女子フットサルの尾田緩奈(おだかんな)選手(シュートアニージャ)です。 #女子サカマガ には2回目の登場となりました(回登場された選手は初)。前回は女子プロサッカー選手を引退直前の登場。豪州の女子サッカーの価値についてお話ししていただきました。前回は女子プロサッカー選手として、今回はセミプロフットサル選手としての登場です。フットサルはサッカーと似ているけれど別の競技です。セミプロでプレーされるフットサルの世界から、女子プロサッカーはどのように見えるのでしょうか。

自らの立ち上げたファッションブランド「SEVENF.」のウェアを着てインタビューに臨んだ尾田緩奈選手

—お仕事を、その後で練習されて、週末は試合という生活をされているのですね?

尾田–そうです。社会人6年目にして、初めてフルタイムで働いています(笑)。

—生活の中でスポーツの占めるバランスが、随分と変わりましたね。フットサルへの挑戦の経緯は?

尾田–私はCOVID―19(新型コロナウイルス感染症)でリーグ戦が行われなくなってしまい豪州から帰国しました。自分の女子サッカーのキャリアを考えたとき、以前から「最後は海外で終わる」と考えていました。だから日本のリーグでサッカーをプレーすることは考えられなくて……前所属チームから「豪州へ戻ってきてほしい」という連絡がありました。私は戻りたい、でもCOVID―19(新型コロナウイルス感染症)で豪州には、なかなか戻れなくて、もう一度、海外でプレーできるのかわからない……そんな状況でサッカーを続けるモチベーション維持が大変でした。

結局、豪州に戻ることができずに引退するのですが、いざ、引退が決まると、今度は「ボールを蹴りたい」という欲が浮かび上がって困っていました。

フットサルについては、豪州にいるときに遊びで大会に出ていたことがありました。地域の大会で優勝してしまい全国大会でシドニーに行きました……私はルールを分かっていなかったのですが(笑)。何回も間違えてチームメイトに怒られました。そのとき、楽しい記憶があったので、日本でも引退後にフットサルにチャレンジしようかなと思いました。つまりフットサル転向は蹴り続けたい気持ちからです。

得点の後は肘タッチ

サンフレッチェ広島レジーナと大宮アルディージャVENTUSに注目

尾田WEリーグになって、SNS発信が増えた感じがします。開幕が近づくにつれて、もっと発信が盛り上がってくると思います。今までは、練習風景を発信することがあまりなかったと思います。最近はストーリーで見せたりする等、発信の意識が変わってきたと思います。ここまでずっとSNSをやっていなかった選手がアカウントを作ったりしていますね。今はリーグ開幕まで時間があるので、選手が自由に個人で発信しやすいと思います。リーグ開幕が近づいてくると発信に工夫が必要となります。今、戦術的なことをやっていないから、練習の動画は、チームの雰囲気をそのまま撮影できています。リーグ開幕が近づくと、そのまま練習の動画を出しにくくなります。どのような工夫をして動画を発信してくれるのかが楽しみです。

—フットサルという競技のプレーヤーから見たWEリーグは?

尾田–他の女子スポーツと比べると、女子サッカーはFIFA女子ワールドカップで優勝している功績がある。男子もメジャーな競技というのが大きいですね。男女で一緒にイメージを作り上げていくようになると、もっと面白くなると思いますね。

(残り 2581文字/全文: 4172文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ