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【田村修一の視点】2024年11月5日 ACLE MD4 川崎フロンターレvs上海海港

ACLE MD4 川崎F 3(3-0)1 上海海港
19:01 キックオフ 等々力陸上競技場 入場者数11,757人
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川崎が上海海港を下し、グループEASTの中位(6位)に上昇した試合だった。

 

前半は完全に川崎のペース。家長を左WF、瀬川をトップ下に配した布陣で、川崎らしいパス回しから次々と得点し、上海にプレスをかける余地を与えずに試合をリードした。

 

ただ、後半の試合の進め方には不安が募る。攻撃の強度を緩めたのはある意味自然とはいえ、守備で試合をコントロールすることには失敗した。上海のマスカット監督が語ったように、「決定力があれば後半はさらに得点が出来たが、それは前半の川崎も同じだった」内容であり結果だった。

 

年内での退任が発表されている鬼木が、このACLで監督を務めるのはあと2試合。次の監督がそこからどうチームを引き継いでいくのか。昨年の浦和のような成功を期待したい。

 

 

 

 

田村修一(たむら・しゅういち)
1958年千葉県千葉市生まれ。早稲田大学院経済学研究科博士課程中退。1995年からフランス・フットボール誌通信員、2007年から同誌バロンドール選考(投票)委員。現在は中国・体育週報アジア最優秀選手賞投票委員も務める。

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