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【六川亨の視点】2024年7月6日 J1リーグ第22節 柏レイソルvsFC東京

J1リーグ第22節 柏3(2-1)2FC東京
19:33キックオフ 三共フロンテア柏スタジアム 入場者11,804人
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前回第13節で対戦した際は点の取り合いから3-3のドローに終わったFC東京対柏戦(GK波多野豪が前半アディショナルタイムに退場処分になったせいもあるが)。第22節での対戦もゴールの応酬から柏が連勝を飾れば、FC東京は今シーズン初めて連敗を喫した。

 

先制したのはFC東京で、前半2分に安斎颯馬のクロスをディエゴ・オリヴェイラがヘディングで突き刺してリードを奪った。しかし柏もすぐに反撃に転じ、マテウス・サヴィオのスルーパスに抜け出したジエゴがGK野澤大志ブランドンと1対1からニアを抜いてタイスコアに戻す。本来なら彼の攻め上がりをケアする安斎はボールウォッチャーとなり、背後を取られたのが痛かった。

 

その後はFC東京の攻勢が続き、23分、24分、29分とたて続けに小泉慶、岡哲平、俵積田晃太らが決定機をつかむがGK松本健太の好セーブなどに阻まれて追加点を奪えない。すると32分、GK野澤に小屋松知哉がプレッシャーをかけてミスキックを誘発すると、プレゼントボールを高嶺朋樹がミドルサードからロングシュート。これが右スミに決まって柏が逆転に成功した。ピーター・クラモフスキー監督が「簡単な失点は減らさないといけない」と指摘した2失点と言える。これまでもGK野澤は相手がプレスに来ているのに素早く蹴らず、キックをカットされることもあった。幸いゴールにはならなかったが、早急に改善すべき点である。

 

後半も「受け身になってなかなか相手陣内に入れなかった」と体調不良の井原正巳監督に代わって指揮を執った栗澤僚一ヘッドコーチが言うようにFC東京の攻勢が続いた。そして41分、徳元悠平の左FKをファーサイドで岡が「練習どおり」の打点の高いヘッドを叩きつけてタイスコアに戻す。45分には荒木遼太郎がGK松本と1対1の決定機を迎えたが、シュートはブロックされて勝ち越すことはできなかった。そして45分+4分、熊澤和希の右クロスをゴール前で片山瑛一がバックヘッドで落とすと、戸嶋祥郎が右足ボールで突き刺して、交代出場の3人で決勝点をもぎ取った。

 

 

 

六川亨(ろくかわ・とおる)

東京都板橋区出身。月刊、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任し、W杯、EURO、南米選手権、五輪を取材。2010年にフリーとなり超ワールドサッカーでコラムを長年執筆中。「ストライカー特別講座」(東邦出版)など著書多数。

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