J論プレミアム

静岡蹴球三都を巡る旅(海江田哲朗)

タグマ!サッカーパック』の読者限定オリジナルコンテンツ。『アルビレックス散歩道』(新潟オフィシャルサイト)や『新潟レッツゴー!』(新潟日報)などを連載するえのきどいちろう(コラムニスト)と、東京ヴェルディの「いま」を伝えるWEBマガジン『スタンド・バイ・グリーン』を運営する海江田哲朗(フリーライター)によるボールの蹴り合い、隔週コラムだ。
現在、Jリーグは北は北海道から南は沖縄まで58クラブに拡大し、広く見渡せば面白そうなことはあちこちに転がっている。サッカーに生きる人たちのエモーション、ドキドキわくわくを探しに出かけよう。
※アルキバンカーダはスタジアムの石段、観客席を意味するポルトガル語。

 

IAIスタジアム日本平のアウェー感は特別だ。清水エスパルスのリーグ戦初勝利に大沸きだった。

 

静岡蹴球三都を巡る旅(海江田哲朗)[えのきど・海江田の『踊るアルキバンカーダ!』]百三段目

 

■藤枝、清水、磐田と続く旅

その日の朝、駿河健康ランドのフロントはオレンジのシャツを着たスタッフがずらっと並んでいた。東京ヴェルディの静岡キャンプの時期をはじめ、僕はここにしょっちゅうお世話になっているが(眼下に駿河湾を望むフィンランドサウナ、海風に吹かれる外気浴が最高に気持ちいい)、初めて見る光景だった。そう、今日は清水エスパルスのホームゲーム開催日である。

チェックアウトを済ませ、清水駅までのシャトルバスはオレンジのグッズを身につける老若男女と乗り合わせた。つまり、このあとの予定は僕と同じである。初っ端からアウェーの空気感が満載。この地では視界のどこかにオレンジが入り込んでくる。正真正銘のドアウェーだ。

今季のJ2は、清水、藤枝、磐田の静岡蹴球三都を巡るパッケージツアー付き。この先、あるかどうかわからない、貴重なシーズンとなっている。サッカー王国を自負する人たちには嫌味に聞こえるかもしれないが、そのつもりはない。そこかしこにサッカーの匂いがする街歩きは楽しく、この仕事をやっていてよかったなあと思う。

 

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