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【森雅史の視点】2022年9月3日J1リーグ 第28節 FC東京vs横浜F・マリノス

J1リーグ第28節 FC東京 2(0-2)2 横浜FM
19:08キックオフ 味の素スタジアム 入場者数 29,034人
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試合開始から攻勢に出たFC東京を凌いだ横浜FMは次第に勢いを取り戻すと40分、CKが流れてくるところを岩田智輝が押し込んで先制する。さらに45分、西村拓真が左から入れたクロスは決してスピードがあったものではないが、FC東京の選手は動けずに仲川輝人がプッシュして追加点を挙げる。また、横浜FMは前半2回のPKかと思われた場面がペナルティエリア外になったり、ノーファウルの判定になるなどしてはいたものの流れはしっかりと掴み、どれくらい点差を広げるのだろうと思われる展開だった。

ところが後半に入りFC東京が矢継ぎ早に交代選手を繰り出してペースを取り戻す。53分にこぼれ球を塚川孝輝が狙い澄まして1点返すと、たちまちFC東京のリズムが激しくなった。さらに63分、塚川がCKからこの日の2点目を奪って同点。前半の展開からは考えられない反撃に、横浜FMも交代選手が試合をテンポアップさせクロスバーを叩くなど決勝点を奪いにいくが叶わない。横浜FMにとっては2点リードの恐ろしさが如実に出たゲームとなり、FC東京は諦めない姿勢が実を結んだ試合となった。

 

 

 

森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート

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