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【田村修一の視点】2022年8月31日 J1リーグ第20節 川崎フロンターレvsサガン鳥栖

J1リーグ第20節 川崎4 (1-0)0 鳥栖
19:03キックオフ 等々力陸上競技場 入場者数 13,923人
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川崎が《らしさ》を存分に発揮して鳥栖に快勝した。プレーの流動性とパスワークは川崎の真骨頂であり、5年間で2度のJリーグ連覇の原動力でもあった。全盛時のパススタイルを取り戻せたのは、相手の鳥栖が川崎の長所を破壊するのではなく、自分たちも同じスタイルで川崎を上回ろうとしたところが大きい。ストレスの残らない気持ちの良い勝利で、リーグ終盤に向けての弾みになったのは間違いない。

「こういう試合を肌感覚で味わないと上にはいけない」「われわれは川崎さんを見習いたいと思っている」とは試合後の鳥栖・川井監督のコメントだが、失点してはいけない時間帯での失点(飲水タイム直後と後半開始直後)を喫したうえに攻撃でも見せ場をまったく作れなかった。納得ずくの敗戦ともとれるが、この経験を今後にどう生かすかに注目したい。

 

 

田村修一(たむら・しゅういち)
1958年千葉県千葉市生まれ。早稲田大学院経済学研究科博士課程中退。1995年からフランス・フットボール誌通信員、2007年から同誌バロンドール選考(投票)委員。現在は中国・体育週報アジア最優秀選手賞投票委員も務める。

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