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【田村修一の視点】2022年4月10日 J1リーグ第8節 鹿島アントラーズvs横浜F・マリノス

J1リーグ第8節 鹿島アントラーズ0(0-0)3横浜F・マリノス
15:03キックオフ 県立カシマサッカースタジアム 入場者17,646人
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強度の高いスピーディーな攻撃を志向するチーム同士の戦いは、90分を通して一度もペースダウンすることなく見ごたえがあった。連動性とプレーの構築では横浜に一日の長があり、鹿島の仕掛けるプレスにも狭いスペースでボールを繋ぎ、あるいは3本のパスでゴール前にクロスを送り間弾なく攻め続ける。レネ・ヴァイラーが監督に就任して間もない鹿島の攻撃は、シンプルだがスペースをうまく活用し相手ゴールに迫る回数では前半は横浜を上回った。勝負を分けたのはフィジカルだった。鹿島にとっては、まったくテンションが落ちることなくひたすら強度を保ち続ける試合は初めての経験だったのだろう。横浜のハイテンションを受けとめきれずに終盤立て続けに失点。チーム構築にかけた時間と成熟度の違いが勝負を分けた。鹿島の今後に期待したい。

 

田村修一(たむら・しゅういち)
1958年千葉県千葉市生まれ。早稲田大学院経済学研究科博士課程中退。1995年からフランス・フットボール誌通信員、2007年から同誌バロンドール選考(投票)委員。現在は中国・体育週報アジア最優秀選手賞投票委員も務める。

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