J論プレミアム

梁勇基のベガルタ仙台と戦えるぞ(海江田哲朗)

タグマ!サッカーパック』の読者限定オリジナルコンテンツ。『アルビレックス散歩道』(新潟オフィシャルサイト)や『新潟レッツゴー!』(新潟日報)などを連載するえのきどいちろう(コラムニスト)と、東京ヴェルディの「いま」を伝えるWEBマガジン『スタンド・バイ・グリーン』を運営する海江田哲朗(フリーライター)によるボールの蹴り合い、隔週コラムだ。
現在、Jリーグは北は北海道から南は沖縄まで58クラブに拡大し、広く見渡せば面白そうなことはあちこちに転がっている。サッカーに生きる人たちのエモーション、ドキドキわくわくを探しに出かけよう。
※アルキバンカーダはスタジアムの石段、観客席を意味するポルトガル語。

 

2019年春、梁勇基のインタビューカット。今年、40歳の節目を迎えた。

 

梁勇基のベガルタ仙台と戦えるぞ(海江田哲朗)[えのきど・海江田の『踊るアルキバンカーダ!』]七十三段目

 

■2022シーズンのJ2も手強そう

ようやく正月気分が抜け、ぼちぼちサッカーモードに。手始めに各ディビジョンのチーム編成を眺めている。選手の出入りについては、こないだ人から教えてもらった『Js LINK』が便利だ。

年末年始、自分の持ち場である東京ヴェルディ以外の動きはちらほら耳にしていた程度だったので、何をいまさら、おっとそうきたかと驚いたり(栃木SC→岡山の柳育崇、 愛媛→山形の藤本佳希、C大坂→千葉の高木俊幸とか)、戦力値はめっちゃ高そうだなあとビビったり(横浜FC)している。

マニアックなところでは、大森渚生と大森理生の兄弟対決の実現か。兄の渚生は東京Vのアカデミー出身で、日本大から栃木SCに新加入。FC東京のアカデミーで育った弟の理生は2021年トップに昇格し、今季はFC琉球へ育成型期限付き移籍となった。つまり、プロのキャリアでは3歳下の理生のほうが先行している。

僕は東京Vユースの取材を通じて渚生を見知っており、武器である左足のキックに加え、大学サッカーでプレーの幅を広げている。気持ちのいい若者だ(たぶん、弟のほうも)。栃木を見ている鈴木康浩さんには、よろしく頼みたい。

2022シーズン、東京Vの開幕戦の相手はV・ファーレン長崎に決まった。そう、柏レイソルから加入したクリスティアーノがいるのである。あのクレイジーな弾丸シュートが飛んでくるのか。あな恐ろしや!

なかでも最も心待ちにしているのが、2009シーズン以来、13年ぶりとなるベガルタ仙台戦だ。ユアテックスタジアム仙台は交通アクセス抜群で、何よりあの場所にしかない熱気、雰囲気がある。クラブの過渡期にあり、いろいろと問題も抱えているだろうが、苦しい時期だからこそしぶとさを発揮してくるに違いない。久しぶりに味わう本場の牛タンも楽しみだ。

その仙台には3年ぶりに梁勇基が帰ってきた。

 

■梁勇基との対戦を心待ちにするあの選手

3年前、僕は『アジアフットボール批評 issue08』(カンゼン)の取材で、話を聞く機会に恵まれている。当時、梁は37歳。

 

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