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【森雅史の視点】2021年8月9日 J1リーグ第23節 湘南ベルマーレvs鹿島アントラーズ

J1リーグ第23節 湘南ベルマーレ 1(1ー1)2鹿島アントラーズ
19:03キックオフ レモンガススタジアム平塚 入場者数4,473人
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五輪終了後の初めてのゲームは、台風の強風で雨が舞うスタジアムで開催された。13分、FKが逆サイドまで流れ折り返したところを大橋祐紀がニアサイドでうまく合わせ湘南が先制する。だが29分、犬飼智也がミドルシュートを放つとこれが風に乗って同点ゴールを生んだ。その後、試合はお互いに風の影響を受けてパスがつながらず膠着状態に。だが90分+2分、CKから犬飼がヘディングシュートを放つとこれが湘南の選手に当たってコースが変わりゴールイン。最後の最後に湘南が勝ち点1を逃し、鹿島が勝ち点3を奪い取った。

この試合で先制点を挙げた湘南の大橋はこれがうれしい今季初ゴール。右サイドのFWとしてプレーし、途中で頭部を負傷するも包帯を巻いて最後まで走りきった姿は五輪代表の林大地を彷彿とさせた。試合には負けたものの、大橋がさらに活動量を上げ、シュートの形を作ればさらにゴール数が増えるのではないかと期待させるプレーヤーだった。

 

 

森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート

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