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【六川亨の視点】2021年3月17日J1リーグ 第5節 FC東京vs湘南ベルマーレ

J1リーグ第5節  FC東京 3(2ー1)2 湘南ベルマーレ
18:01キックオフ 味の素スタジアム 入場者数4,133人
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これはFC東京に限った話ではないが、3月14日の第4節・アウェー大分戦(1-1)は、第3節のホーム神戸戦(2-3)から中3日の試合だった。そして大分から戻って中2日で17日の第5節・湘南戦(3-2)を戦わなければならなかった。どのチームも同じように連戦を強いられている。

このため長谷川健太監督はアウェーの大分戦に主力選手の森重真人、東慶吾、渡辺剛を帯同させなかった。そして湘南戦では、大分戦に出場したジョアン・オマリ、レアンドロ、青木拓矢はベンチ外で、小川諒也と安部柊斗はベンチスタートとなった(2人とも交代で出場)。

というのも、また中3日(3月21日)でホーム仙台戦が控えている。これをクリアすれば、代表ウィークが始まるためやっと一息つける。1週間後の3月28日にはルヴァン杯の第2節があるものの、連戦に一区切りつく。

ほとんどの監督が、開幕から第6節までの連戦を視野に入れて選手の起用法を考えていたはずだ。そして無敗で勝点を伸ばしている川崎F、名古屋、鳥栖の3強は別にして、どのチームも選手の組み合わせに苦労しながら序盤戦を戦っている最中であり、なかなか「正解」にたどり着けずに苦労しているチームもあるだろう。

そんなチーム状況に関してFC東京の長谷川監督は湘南戦後の会見で、「両目が開くまで、2勝目をあげるまでチームは勝ちにナーバスになる。序盤戦はどのチームもそうだと思いますが、本当に1勝することがたいへんで、勝っていくとチームは乗っていくが、それまではリードしていても不安はつきまといます」とチームマネジメントの難しさを話していた。

果たして「両目の開いたチーム」は第5節終了時点でFC東京に加えて広島、神戸、福岡の4チームだが、プレッシャーから開放されたプレーを見せられるのか。次節の試合はそこらあたりもチェックしてみたい。

 

 

 

六川亨(ろくかわ・とおる)

東京都板橋区出身。月刊、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任し、W杯、EURO、南米選手権、五輪を取材。2010年にフリーとなり超ワールドサッカーでコラムを長年執筆中。「ストライカー特別講座」(東邦出版)など著書多数。

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