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岐阜の転換点、胸を打つマリノス試合後コメント、カタノサッカーを詳細分析『今週のひぐらしひなつ おすすめ3本』(7/9~)

タグマ!サッカーパック』ユーザーに向けて、サッカーパック対象コンテンツをご案内するコーナーが復活。7月はサッカーライターの「ひぐらしひなつ」さんが毎週「これは!」と思った記事をおすすめとして紹介いきます。
※コンテンツ対象期間:7月1日~7月8日

 

連敗阻止の背景にあったもの。守備と攻撃のキープレーヤーが勝因を語る【J2第21節レポート第2報】(ぎふマガ!)
J2の下位に沈み、一刻も早く勝点を積みたい福岡と岐阜の一戦。6月3日にファビオ・ペッキア監督から久藤清一監督へと交代した福岡と、6月18日に大木武監督から北野誠監督へと交代した岐阜による“裏天王山”は、1-3でアウェイの岐阜が勝利。岐阜にとっては9試合ぶりの白星で、連敗をようやく8でストップしました。失点の多かった岐阜を率いることになったとき「武さんの築いたものをベースに守備を整理したい」と話していた北野監督ですが、この試合でチームは組織的な守備を披露。いい守備から転じたいい攻撃で、今季初の3得点を挙げました。その攻守のキーマンについての、チームの転換点を象徴するコラムです。ここは敗れた福岡の「football fukuoka」も併せて読みたい。熾烈な残留争いはまだまだ続きます。

 

(天野の移籍について)「ユース出身ということもあって愛されているなと」(遠藤)・「海外でコミュニケーションを取れるのか心配(笑)」(仲川)・「仲間に囲まれて旅立てるのは幸せなこと」(喜田) 他(ヨコハマ・エクスプレス)
生え抜きの旅立ちはうれしくもあり、そして少しさみしくもあります。J1第18節・大分戦を最後に、天野純選手がベルギーのロケレンへと移籍していきました。昨年A代表に初選出され、今季は横浜FMの背番号10を背負ってチームを牽引してきましたが、シーズン半ばにして好調なチームを離れる決断。迷った末の覚悟の移籍であることはこの「ヨコハマ・エクスプレス」の他の記事でも読めるのですが、ここでご紹介するのは、大分戦後の選手たちのコメント群です。直接的に天野選手の移籍に触れていてもいなくても、天野選手の後ろ姿の写真の下に並んだコメントの数々は、この試合がどれだけチームにとって大事な試合だったかを物語るようです。そして最後に、主役の試合後コメント。質量を感じる言葉が、胸を打ちます。

 

【Jクラブ戦術フォーカス/大分トリニータ】一撃必殺の「疑似カウンター」と巧妙なビルドアップ。機能性抜群の大分サッカーの緻密なメカニズムとは?(西部謙司 フットボール・ラボ)
今週は自分が担当している大分に少しずつ関係のある記事ばかりになってしまって最後まで迷ったのですが、やはりこれだけは絶対に外せません。西部さんが各チームの戦術を解説する企画がスタートしました。その第1回が片野坂知宏監督率いる“カタノサッカー”こと大分。今季J2からの昇格組ながらシーズン前半はなかなかの健闘を見せ、現在暫定5位につけています。その“ミシャ式”から派生した特徴的な戦術をこと細かに分析し、要所を押さえてわかりやすく教えてもらえる。GKを使ったビルドアップから“擬似カウンター”までのカラクリをひもとき、「大分のサッカーには『選手が上手く見える』という特徴があります」と言い切ってしまう面白さ。日々取材していてわかっているつもりでも、西部さんに解説してもらうと目からウロコな何かが得られるのです。この企画、是非いろんなチームのを読みたいので早く書いてください。だってこれだけ丸裸にされたら、大分にとって大損じゃないですか。

 

ひぐらしひなつ

サッカーライター。大分県中津市生まれ。
九州を拠点に育成年代からトップまで幅広く取材。大分トリニータのオフィシャル有料メディア「トリテン」などに執筆、エルゴラッソ大分担当。2019年6月1日に新著『救世主監督 片野坂知宏』を上梓したばかり。2018年7月発売の著書『監督の異常な愛情-または私は如何にしてこの稼業を・ 愛する・ようになったか』で「サッカー本大賞2019」優秀作品および読者賞受賞。他に『サッカーで一番大切な「あたりまえ」のこと』、『大分から世界へ 大分トリニータユースの挑戦』。

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