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読み応え抜群な柏レビュー、FC東京サポ以外お断り、名古屋の空気感が伝わる『今週の大島和人おすすめ3本』(6/11~)

タグマ!サッカーパック』ユーザーに向けて、サッカーパック対象コンテンツをご案内するコーナーが復活。6月は「球技ライター」大島和人さんが毎週「これは!」と思った記事をおすすめとして紹介いきます。
※コンテンツ対象期間:6月3日~6月9日

 

明らかにハマっていない戦い方を90分に渡って続ければ、完敗は当然の結果/J2 第17節 愛媛 vs 柏【マッチコラム】(柏フットボールジャーナル)
この週末はJ1の開催がなかったが、そんなときこそJ2に目を向けて欲しい。第17節を終えて「走る」クラブはなく、見ごたえのある混戦が続いている。
サプライズは昇格候補の筆頭だった柏レイソルの低迷だ。9日には19位だった愛媛FCに1-3と完敗を喫し、プレーオフ圏外の7位に沈んでいる。鈴木潤記者はチームがどういう狙いで愛媛戦に入り、ネルシーニョ監督がどういう手を打ったか、そしてチームに足りないものが何かを詳細に記している。読みやすく、それでいて読み応えのある記事だ。

 

FC東京まつりと久保建英まつり。二重の騒ぎにわいたひとめぼれスタジアム宮城【キリンチャレンジカップ】(トーキョーワッショイ!プレミアム)
マッチレポートとは己を知り敵を知り、客観的に記すべきものだ。それで言えばこのレポートは邪道だし、そもそもどのチームが勝ったかさえ書いていない。しかしそれくらい偏向すると逆に面白い。
9日の日本代表エルサルバドル戦におけるトピックと言えば、久保建英の代表デビューと、FC東京勢の活躍になる。後藤勝記者は「久保のプレー」「FC東京勢の活躍」に絞って、レポートを書いた。久保の活躍をおさらいしたい人は、これを読めばいい。しかしアンチFC東京の方は、読まない方が良い。

 

プラチナな見学会で見せたプラチナな3センターの出来はまだこれから。「周りに上手い選手がいるので、もう自分的にはついていくので必死です(笑)」(米本拓司)【6/8練習レポート】(赤鯱新報)
自分はチームを取材する立場になるまで「練習を見て何が面白いんだ?」と思っていた。しかし取材をしているうちに練習は試合以上にチームの狙いや雰囲気、選手の調子が分かるという面白みに気づいた。
名古屋グランパスは2019年のJリーグでもっとも「ミステリアス」なチームだが、今井雄一朗記者の練習レポートからは秘密の一端が垣間見れる。風間八宏監督がどういうメニューと言葉を使っているのか。チームとして今何を試しているのか。名古屋の空気感が伝わる記事だった。

 

大島和人(おおしま・かずと)

1976年生まれ。出身地は神奈川、三重、和歌山、埼玉と諸説あり。AFCアジアカップ1992の中国戦でサッカー愛に目覚め、Jリーグ発足&代表の躍進とともにサッカーにまみれた青春時代を送る。なぜか「年代別代表」「クラブユース」に目が向くようになり、それと共にサッカーを愛する友も増えていった。Jリーグについては特定の応援クラブを持たない「箱推し」を長く続けていたが、2012年にJ’s GOALのFC町田ゼルビア担当となり、ヴァンフォーレ甲府や柏レイソルの番記者も経験。キャラの立ったクラブ、サッカースタイルはどこであれ美味しく食べるハングリーな姿勢は今も持っている。

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