鹿島アントラーズはどこに向かうのか?「理想」と「現実」…鬼木監督に求められる難しいかじ取り
プレシーズンマッチを見た限りでは鹿島アントラーズの先行きは不透明に映る。改革と勝利の両立は可能なのか? 鹿島はどこに向かうのか? 鬼木監督には難しいかじ取りが求められるだろう。
プレシーズンマッチで見えた鹿島の難しい立ち位置
いばらきサッカーフェスティバル2025、水戸ホーリーホック対鹿島アントラーズのプレシーズンマッチがありました。
鹿島は浦和レッズと並んで意欲的な補強をしたチームですが、期待と課題も似ているように感じます。水戸戦の先発メンバーは現状のベストとみていいのではないでしょうか。新加入のレオ・セアラが鈴木優磨と2トップを組み、MF右に荒木遼太郎、左は昨季すでに加入していましたがこれから本格稼働が期待される田川亨介。
水戸が6分に先制、鹿島はCKの流れから同点。後半は得点なく1-1のドローという結果です。内容的にもほぼ互角という感じでした。どちらもまだコンディションはベストな状態ではないと思いますが、鹿島はまだまだという印象ですね。
新加入のレオ・セアラ、荒木にあまり見せ場はなく、田川は1点とりましたけど後半出てきたチャブリッチの方が存在感はありました。J1らしい貫録をみせた場面もありましたけど、水戸のフィジカルにけっこう押されていました。
水戸はよく走っていて、プレスも厳しかったですし、広げてシンプルに放り込んでくる攻撃も迫力がありました。ヴィッセル神戸や町田ゼルビアと似たフィジカルなアプローチで、よりこういうチームが増えそうな気がします。というのも、短期間で準備して結果を出そうと思ったら、現状これが一番手堅いからです。
鹿島の懸念材料は、こういうプレースタイルに対してはっきりした優位性を見せられなかったことです。
「川崎化」はキケン!? 鹿島はどこに向かうのか?
鬼木達監督が就任して、どう変わるのかと思いましたが、今のところ明確な変化は感じられませんでした。
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