「本気」と書いて「サンフレッチェ広島」と読む。優勝するために乗り越えるべき3つの壁を検証する
破竹の7連勝をはたした広島がついに首位に立った。さらにFCポルトからの大型補強も敢行し、このまま優勝まで突っ走りそうな気配だが、少しの不安も見え隠れする。広島が優勝するために攻撃、守備、日程面で乗り越えるべき壁を考察する
【おもな内容】
・パシエンシア獲得に感じる広島の本気度
・トルガイの魅力は「遅さ」にある
・優勝を狙う上での「強み」と「弱点」
・新戦力パエンシアは広島の不安材料を打ち消すラストピースか
・早くも訪れる優勝への正念場
パシエンシア獲得に感じる広島の本気度
ついにサンフレッチェ広島が首位に立ちました。町田ゼルビアとは同勝点ながら得失点差でリード。第29節は台風の影響で3試合が中止となっていますが、広島と町田の試合は行われたので首位争いに関しては影響ありません。町田は浦和レッズに2-2、広島はFC東京を3-2で下しています。トルガイ・アルスランのハットトリックですね。クラブレコードの7連勝、破竹の勢いです。
さらにゴンサロ・パシエンシアの獲得も決まりました。FCポルトからスタートして、フランクフルトでもプレーしたFW、30歳。トルガイ、川辺駿に続く補強第三弾。本気度がえぐいです。
とはいえ、代表戦の中断明けからは鹿島アントラーズ、横浜F・マリノス、そして町田との強敵3連戦ですから、まだまだわかりません。FC東京戦も3-0から1点差まで詰められていて、隙がないとは言えないところも。FC東京戦から、広島の現状を考えてみたいと思います。
「遅く」プレーできるトルガイの魅力
満田誠のクロスボールからのこぼれ球をトルガイが決め、5分で先制しています。トルガイの冷静なシュートが光りました。
広島はだいたい立ち上がりは縦にバンバン蹴っていくのですが、途中からポゼッションして押し込む流れを作ります。この試合では5分の先制点後には落ち着いた展開になっていて、トルガイと川辺がいる影響かなと思います。
縦に速い攻め込みとハイプレスの循環が戦い方の軸ですが、それだけでなくしっかりポゼッションもできる。その移行のタイミングも早くなっている印象です。このへんは他の縦速勢との違いですね。
(残り 1337文字/全文: 2226文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ