「CFはカンテでいいのか?」浦和レッズがやり残した夏休みの宿題
- 優勝戦線に踏みとどまっている浦和レッズ。スタイルも定まり、戦力も充実してきたチームが本気で優勝を狙うためには足りないピースがある。
■堅守の1-0も見過ごせない課題
第24節の浦和レッズvs名古屋グランパスは1-0でホームの浦和が勝利。順位の入れ替わりはありませんが、4位浦和が3位名古屋に4ポイント差に詰めております。
どちらも手堅い守備からのカウンターが特徴なので、試合も均衡しながら膠着します。後半に前田直輝を投入した名古屋が右攻めを執拗に繰り返し、浦和は荻原拓也を入れて対応という攻防。浦和が守り切って勝利しました。結局、11分のホセ・カンテのゴールが決勝点となっています。
名古屋は終盤の久保藤次郎の決定機がわずかに外れたのが痛恨でしたね。長谷川健太監督の吉本喜劇ばりのズッコケが話題になりました(笑)。
浦和の勝因はやはり守備の固さでしょう。アレクサンダー・ショルツとマリウス・ホイブラーテンのCBコンビが堅牢です。先制点が早かったので、ミドルゾーンにブロックを置いてカウンターを狙う、浦和が得意とする形で試合を進められたのも大きい。逆に、名古屋は相手に引かれると苦労する傾向がそのまま出てしまいました。キャスパー・ユンカーを使えなかったのも響いたかもしれません。
勝利して優勝戦線に辛うじて踏みとどまった浦和ですが、首位の横浜F・マリノスとの差は9ポイントですから優勝を狙うにはかなり厳しいのが現状ではあります。ACLを獲った浦和は守備が固く、カウンターも威力があり、もう少し上にいてもおかしくないと思うのですが、ネックになっているのが得点力です。ここまで29得点はリーグ12番目。チャンスは作れているので、文字通りフィニッシュのところに問題がある。今回はこの点を考えてみたいと思います。
■本格的CFのようで、そうでもないカンテ
おそらく補強のターゲットとしてCF獲得は重視されていたと思います。
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