これが2強の倒し方。札幌と新潟が見せつけた横浜FMと川崎の新しい攻略法とは?
2強時代の終焉が迫っているのか? 北海道コンサドーレ札幌とアルビレックス新潟が示した横浜F・マリノスと川崎フロンターレの倒し方には新たな発見があった。その攻略法は他のクラブの参考になるのか?
▼目次
・横浜FMと川崎の攻略法で「2つの発見」
・マンマークで示した札幌の優位性と露呈した横浜FMの課題
・素晴らしかった金子拓郎、荒野拓馬、小柏剛
・新潟、うまいです。川崎の土俵で勝ったアルビレックス新潟
・化けた伊藤涼太郎。可能性を感じる新潟のチーム作り
横浜FMと川崎の攻略法で「2つの発見」
第4節、横浜F・マリノスと川崎フロンターレがともに敗れています。
北海道コンサドーレ札幌とアウェイで戦った横浜FMは札幌のマンマークに組み立てを寸断され、2点を失って0-2。シュート数は札幌15本に対して横浜FMは5本という結果です。
川崎はアウェイでアルビレックス新潟と対戦して0-1。絶好調・伊藤涼太郎の一撃にやられました。新潟は川崎のお株を奪うような見事はパスワークをみせています。
横浜FMと川崎はここ数年の戦績、実力からJ1の二強といっていいでしょう。しかし、他チームとの差は絶対的なものではなく、その差が縮まっていると思わせる2試合でした。
横浜FMのパスワークがトップクラスなのは間違いありません。それでも札幌にマンマークされると前進することが難しかった。ポジショナルプレーがこなれているので、ゾーンで守る相手にはその優位性が使えます。少しずつでも相手の対応を後手に回せる。その点、オールコートのマンツーマンは強度としては最高ですから、ポジショニングで後手に回すのはできません。そうすると横浜FMといえども簡単にボールを運べないのだなと思いました。1対1のペアが完全に出来上がっている中でも技術的な優位性があれば前進できますが、そこまでの優位性は発揮されていませんでした。これは1つの発見だろうと思います。
川崎のほうは、狭い距離感でのパス回しが特徴で、そこで奪われても即時のプレスですぐに奪い返せるのは他チームにはないアドバンテージでした。川崎より狭い局面でパスを回せるチームがないからです。ところが、新潟は川崎の包囲を何度も突破してカウンターに結びつけました。川崎の距離感でもパスを回せるチームが出てきたわけです。これも今季の発見でした。
マンマークで示した札幌の優位性と露呈した横浜FMの課題
札幌はシーズンに何度か、上位チームに快勝します。今回の横浜FM戦もその1つでしょう。
札幌がマンマークなのは、ここ数年ずっとそうですから横浜FMにとっても想定内だったはずです。
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