この強さは本物。Jリーグに「湘南旋風」警報が発令中!
湘南ベルマーレの強さは勢いだけではない。昨季から継続したスタイルに磨きがかかり、武器も増えている。上位進出も期待できるサッカーの全貌に迫る。
必然の無敗。走力とインテンシティだけじゃない強み
第3節終了時点でまだ負けていないチームが4つあります。首位のヴィッセル神戸、2位横浜F・マリノス、そして湘南ベルマーレ(6位)、アルビレックス新潟(7位)です。
湘南、新潟ともに1勝2分。今回は第3節で川崎フロンターレと1-1で引き分けた湘南に注目してみます。
64分に平岡大陽が先制しますが、81分に瀬川祐輔に決められてドロー。開幕戦でサガン鳥栖に5-1と大勝した後、横浜FC(2-2)、川崎(1-1)と引き分けが続き、ルヴァンカップの浦和レッズ戦も0-0と勝ち切れませんが内容は良いです。
守備の強度があり、攻撃でも安定したパスワークをみせています。走力とインテンシティでは定評のあったチームですが、攻撃の精度が上がったのが今季の変化でしょうか。
序盤は川崎フロンターレを圧倒。握らせなかった主導権
川崎を相手に序盤は圧倒していました。開幕の鳥栖戦もそうでしたが、ハイプレスはかなり強烈。寄せが速いです。奪ってからのショートカウンターも正確。この点は2トップの町野修斗、大橋祐紀の収まりの良さが効いています。
プレスのやり方は前節で川崎を苦しめた鹿島アントラーズと似ています。配置は違うのですがしっかりはまっている状態でした。ちなみに今季の川崎は相手がフルパワーでプレスしてくる時間帯はボールをあまり上手く運べていません。時間の経過とともに押し込むようにはなるのですが序盤は要注意ですね。
20分間、ハイプレスとショートカウンターで川崎を圧倒していた湘南でしたが、その間に得点することはできませんでした。そうすると、川崎がしだいに盛り返してきて押し込まれる展開になりがち。ところが、湘南は完全に主導権を握らせませんでした。ビルドアップが落ち着いていて、川崎のハイプレスを外せていたのが大きかったですね。攻め返せる。
最後まで押されっぱなしになることなく戦えていて、同点に追いつかれたのは残念ですが内容はほぼ互角だったと思います。
町野の余裕は一体何なのか? 大橋と永木の貢献。「60分問題」解決で上位を狙える
日本代表としてカタールワールドカップを経験した町野はどこか余裕のあるプレーぶりでした。何なんですかね、あの落ち着きは。
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