西部謙司 フットボール・ラボ

30年目の「横浜」と「川崎」。素晴らしい戦いを見せた横浜F・マリノスと川崎フロンターレは今季もJ1リードする

ついに開幕したJリーグ30年目の開幕カードは奇しくも「横浜」と「川崎」。魅力あるチーム同士の対決から見えた今季のポイントとは?

「横浜」と「川崎」。30年前と同じJ1を代表する素晴らしい両雄の激突

1993年、Jリーグ開幕のカードは川崎vs横浜でした。そして2023年の幕開けも川崎vs横浜FM93年の川崎はヴェルディ川崎で現在の東京ヴェルディなのですが、何だか感慨深いものがあります。当時のヴェルディ川崎と横浜マリノスは開幕時点で他クラブとは一線を画す存在でした。

JFLの読売クラブ、日産自動車からのライバルであり、ともにパスをつないで主導権を握れる技術レベルで頭一つ抜けていた2チーム。Jリーグの栄えある開幕戦にこの両雄が選ばれたのは、日本に初めてできたプロサッカーリーグの魅力を伝えるのに最もふさわしい対戦カードだったからだと思います。

今年の川崎フロンターレと横浜FMも、現在のJ1を代表する2チームです。93年の2チームのようにどちらも技術レベルが高く、攻撃力があり、ファンを魅了するプレーができる。30年を経過しても、魅力的なプレーを提供できるチームがちゃんとあって、期待どおりの試合ができているのは素晴らしいことだと思います。

93年は横浜の勝利、今回も横浜FMが2-1と勝っております。

ビルドアップvsハイプレスのせめぎ合いで見えた両チームの今季のポイント

川崎、横浜FMとも自陣からパスをつなぎます。そしてどちらも敵陣から果敢にプレッシングを行っていました。

このビルドアップとハイプレスのせめぎ合いは今季のJ1でも基調になりそうですね。

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