西部謙司 フットボール・ラボ

「5人交代しても全く質が下がらない」。ガンバにとどめを刺したサガン鳥栖・川井監督のロジカル采配

今週の鳥栖ラボはガンバ大阪戦。アウェイながら快勝した要因はロジカルな攻撃と采配、そして着々と底上げしてきた選手層がある。

美しいラインと失われたガンバらしさ

28節はガンバ大阪に3-0と快勝でした。15分に宮代大聖のクロスから西川潤のゴールで先制。後半に入って53分、長沼洋一のクロスを宮代がゲット、さらに78分には西川のクロスを小野裕二が決めて3-0としています。3ゴールがすべてクロスボールからで、いずれも低いボールをゴール至近距離で触れて決めています。

G大阪は4-4-2の守備ブロックを敷き、そこからのカウンターを狙いながらも自陣では丁寧にビルドアップしていこうというプレーでしたが、ビルドアップのところを鳥栖に狙われていましたね。松田浩監督に代わってからは連勝していて、きれいなラインで守る感じは松田監督らしいと思いましたが、G大阪らしさは感じられませんでした。残留争いの真っ只中ですから、そんなこと言っている場合ではありませんけどね。

鳥栖完勝の決め手となった後半の采配 2つのポイント

鳥栖は西川と宮代の2トップできました。4-4-2ですね。G大阪も4-4-2です。で、G大阪は自陣からビルドアップをしていこうとしていました。ただ、これは鳥栖のハイプレスにハマってしまいます。

(残り 1182文字/全文: 1722文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ