西部謙司 フットボール・ラボ

清く、正しく、美しく散ったサガン鳥栖。川崎戦の完敗は希望でしかない

今週の「週刊鳥栖ラボ」はアビスパ福岡戦と川崎フロンターレ戦をまとめて総括。とくに川崎戦はまさに完敗に乾杯と言いたくなる完敗だった。近年のJリーグでここまで潔い負けっぷりはあまりない。そしてそこに見えたのは絶望ではなく希望だった。

鳥栖のサッカーは川崎を超えられる

週末に「九州ダービー」の第27節アビスパ福岡戦(1-1)、水曜日に順延になっていた第20節川崎フロンターレ戦(0-4)がありました。

福岡戦はダービーらしい白熱した試合になり、本田風智のゴールで先制したもののジョルディ・クルークスに決められて1-1。かなりチャンスは作れていましたがドローに終わりました。福岡は鳥栖の選手やサポーターにとっても、わりと生活圏だったりするので実体が福岡ダービーに近いものがあるかもしれません。けっこうバチバチでしたね。

川崎戦はスコアどおりの完敗でした。やろうとしていることはほぼ同じなので、精度の差が浮き彫りになった試合だったと思います。点差がついたことでのショックはあるかもしれませんが、逆に現在の方向性を極めていけばこういうサッカーができるという希望を相手が示したくれたともいえます。

川崎には見えていて、鳥栖には見えていなかった場所がある 

順番が逆になりますが、先に川崎戦のほうから。

(残り 1936文字/全文: 2474文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ