西部謙司 フットボール・ラボ

2つの直接対決。何がスキッベとヴァイラーの明暗を分けたのか? 川崎と横浜FMがともに「首位独走」に至らなかったのはなぜか?

今週のフットボールラボは【2つの直接対決】に注目。実質的な首位争いの川崎フロンターレvs横浜F・マリノス、欧州人監督がチームを率いている鹿島アントラーズvsサンフレッチェ広島。今季のJリーグを象徴する2試合を掘り下げます

「絶対的なチームがない」という今季象徴の2試合 

24節は2つの試合に注目していました。川崎フロンターレvs横浜F・マリノス、鹿島アントラーズvsサンフレッチェ広島です。

川崎と横浜FMの対戦は実質的な首位争いといっていいでしょう。川崎がジェジエウの劇的なロスタイムのゴールで2-1と勝利しています。川崎は2試合が延期されているので、それで6ポイントとると仮定すると、横浜FMとの差は2ポイントになります。

鹿島vs広島は欧州人監督を招聘したチーム同士でプレースタイルも似ています。まずはトップ3を狙うためにも負けられない試合でした。結果は終盤に2点を連取した広島が2-0で勝っています。

2つの試合はどちらも接戦の様相でした。絶対的なチームがないという今季の傾向が表れていたと思います。ただ、鹿島vs広島の方は、後半に鹿島が失速して広島優位に傾きました。この試合の後に鹿島はレネ・ヴァイラー監督の解任を発表しています。

川崎vs横浜FM、似た者同士の対決で見えた“らしさ”と実力。鹿島のレネ・ヴァイラーはやりたい意図はよくわかるが……スキッベとの明暗

川崎vs横浜FMは今季のベストチーム同士の激突でした。どちらもディフェンスラインを高めに設定して積極的にプレスしていく守り方。もちろんそれに対して安易にロングボールで回避することなく、パスワークで外そうとする同士でもあります。

プレスをかいくぐれたときはどちらも浅いラインの裏をとってゴールに迫っていく。一方、ハイプレスでボールを失ってカウンターを食らうことも。まさにどう転ぶかわからない拮抗した流れでした。

言い方を変えると、相手のプレスを安定的に外して押し込み主導権を握ることはどちらもできていません。

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