強い鳥栖。新たなサガン鳥栖名物「永久キープ」の破壊力を見よ!【鳥栖ラボ】
クオリティで上回り2-1で勝利したガンバ戦。課題だったフィニッシュワークに光明が差した一戦とも言える。崩しのメカニズムを図解するとともに新たな鳥栖名物「永久キープ」の仕組みを解説する。
プレーのクオリティも鳥栖が一枚上だったガンバ戦
第16節のガンバ大阪戦は2-1。中断前の順位は8位ですね。19分に堀米勇輝が先制、58分に同点にされますが、88分にファンソッコが森谷賢太郎のFKをヘディングシュートで決勝点を決めています。
後半なG大阪に反撃されましたが、トータルでは優勢。プレーのクオリティも鳥栖が一枚上という印象でした。
G大阪はトップのパトリックの頭上にボールを供給してセカンドボールを拾う、フィニッシュのアプローチもパトリックへのハイクロスと、エースへの依存度の高い攻め方でした。鳥栖はCB田代雅也がパトリックをマーク、高さと強さに手こずりながらもよく抑えていたと思います。
覚醒した堀米。見えてきた得点力不足解消の道筋と鳥栖名物「永久キープ」の破壊力
鳥栖の先制点は小野裕二から宮代大聖につなぎ、宮代をオーバーラップした飯野七聖からのクロスを堀米が合わせた形でした。飯野の追い越しが効いています。クロスボールを蹴った位置もペナルティーエリアの中でしたから、守備側としては防ぐのがかなり難しい状況です。飯野のオーバーラップで勝負ありという感じでしたね。(図1)
鳥栖はクロスを蹴った飯野も含めてボックス内に6人が入っていました。G大阪も6人が戻っていますがバランス的に防げる配置になっていません。こうやって裏へ侵入してDFを動かし、比較的短い距離のラストパスとなると防御が相当難しいわけで、この形に持っていけば得点の確率は高くなります。
鳥栖は川崎フロンターレや鹿島アントラーズに対しても押し込んでしまえる力をすでに有していて、目下の課題はフィニッシュワーク。この試合でもそれほど多く崩せていたわけではないのですが、得点確率の高い攻め方を何回か作ることで課題は解消できそうですね。
49分にも決定機がありました。
(残り 1012文字/全文: 1866文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ