西部謙司 フットボール・ラボ

南野>三笘? 山根>酒井? 小川>長友? 古橋>浅野? 山口>川辺? 日本代表当落線上のJリーグ組の「序列」診断

-24代表、A代表の試合が行われ日本代表で存在感を出せた選手、出せなかった選手がいる。はたして当落線上にいるJリーグ組の序列はどうなったのか? セルビア戦でチェックすべきポイントはどこにありそうなのか?

上田綺世と三笘薫の「特異性」とは?  田中碧が見せた可能性

-24代表、A代表それぞれ試合があったので、Jリーガーの動向を中心にさらっと振り返ってみます。

6月5日にU-24ガーナ代表と対戦したU-24日本代表は、吉田麻也、酒井宏樹、遠藤航のオーバーエイジ組が先発しております。冨安健洋、堂安律も先発ということで欧州組が多め。Jリーグからは上田綺世、相馬勇紀、田中碧、谷晃生の4人でした。

上田はフィニッシャーとして貴重でしょう。相変わらずポジショニングとそのタイミングの上手さは抜群ですし、フィジカルもかなり強くなっております。A代表、五輪代表ともに同じタイプのFWがいません。大迫勇也が近いのかもしれませんが、よりフィニッシュに寄ったイメージ。

相馬はちょっと疲れ気味の様子でした。堂安のパスを受けて1ゴールして三笘薫と交代。三笘はJ1でのプレーをそのまま発揮していました。A代表まで広げますと、左サイドハーフは南野拓実、原口元気が序列の1,2位でしょう。とくに南野の壁は厚いと思います。一方でスーパーサブ的な役割として三笘はうってつけな気がします。今季は川崎フロンターレで先発することが多くなっていますが、昨季はわりと途中から流れを変える起用でした。2030分間で得点を生み出す能力が高い。五輪でサブだとしても、そのほうがA代表に近いかもしれないという特殊な立場でしょうか。

攻撃面では酒井を上回るかもしれない山根、スピード枠で古橋亨梧は一躍トップに躍り出そうな気配、谷口と中谷の序列は… 

田中碧は遠藤と組んで攻守に活躍していました。このコンビがそのままA代表に転用される可能性はけっこうありそう。そうなれば融合の象徴です。

(残り 937文字/全文: 1749文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ