分かれた明暗……ハイプレスが機能したチーム、機能しなかったチーム【ひと足早いJ1総決算vol.2】
いよいよシーズンも佳境というタイミングで恐れ入りますが、ひとあし早く今季の総括を始めたいと思います。今回のテーマは「ハイプレス」。川崎フロンターレ、横浜F・マリノス、ヴィッセル神戸などがその主流でしたが、それ以外にも鹿島アントラーズや湘南ベルマーレなど前線からのプレスを果敢に行っているチームは少なくありません。ただし明暗はわかれました。来季へのヒントにもなる、その理由を探っていきます。
ポゼッションからのハイプレスで成功したクラブ、失敗したクラブ
後方からパスをつないでいくチームが増えれば、必然的に高い位置でボールを奪おうとするハイプレスも増えていきます。
ポゼッションの高いチームは敵陣へ押し込んでいきますから、そこでボールを奪われたときに80メートル戻って守備をするのは合理的ではありません。高い場所で失ったら、高い位置で守備をする機会が増えます。
また、相手が深いところからパスをつないでくるなら、前線からプレッシャーをかけてボールを奪ってしまえばショートカウンターのチャンスにつながりますから、それを狙うチームも出てきます。
そういうわけでビルドアップ重視の傾向がはっきりしてきたのが2019年だったので、2020年はハイプレスの動向に注目していました。
ハイプレスを最も有効に使っていたのは川崎フロンターレでした。
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