西部謙司 フットボール・ラボ

【J1第25節分析レポート③】横浜F・マリノスはなぜ攻めあぐねたのか? ガンバに快勝も気になった「攻め手減少」の危惧

毎週、火曜日にお届けするJリーグ戦術分析。今週は、J125節の名古屋vsFC東京、清水vs鹿島、横浜FMvsガンバ大阪を中心に3回に分けてレポートします。

攻めて勝つチームのスタイルゆえに、攻め手減少は避けたい問題

FC東京と鹿島のマッチレースになってきた優勝争いですが、横浜F・マリノスが3位で追っています。首位のFC東京とは7ポイント差、鹿島とはわずか3ポイント。

ガンバ大阪を3-1で下しました。前半にティーラトンのミドルで先制していますが、けっこう攻めあぐんでいました。G大阪は横浜FMのビルドアップの出口になるサイドバックのところにプレッシャーをかけていて、前方の選手も漏れなく抑えていました。後半になるとさらに前がかりにプレスして、何度か奪ってチャンスにしています。

マリノスに対するガンバの守備。あらかじめ相手の狙いを封じることで攻めづらさを生んだ

ビルドアップについてはGK朴一圭が欠場した影響はあったかもしれません。何回かはハイプレスをひっくり返してチャンスにしているのですが、自陣で奪われる回数も多めでした。攻め込みに関しては、横浜FMのアプローチが少し変わっています。十八番だったニアゾーンへの侵入が減りました。これはメンバー構成と関係があると思います。

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