西部謙司 フットボール・ラボ

【Jクラブ戦術フォーカス/鹿島アントラーズ】「普通」だから強い!? なぜ鹿島だけがいつも勝ち続けられるのか? 常勝軍団たる理由を戦術視点で徹底解説!

誰の目にも圧倒的な強さを見せるでもなく、革新的な戦術を用いるでもなく、オーソドックスな戦い方で気がつけばいつも勝っている鹿島。常勝軍団たる理由はどこにあるのか?

毎週金曜日に配信予定のJクラブ戦術フォーカス、今回は鹿島アントラーズの戦術に徹底フォーカスします。

なぜ鹿島だけがずーと強いのか?

国内タイトル19冠、ACLを合わせて20冠。鹿島アントラーズは最も多くのタイトルを獲っているクラブです。ただ、こう言っては何ですが戦術的にはとくに面白味のあるチームではありません。鹿島といえばオーソドックスな4-4-2。何の変哲もありません。

かつてのジュビロ磐田のN-BOXとか、サンフレッチェ広島のミシャ式、イビチャ・オシム監督が率いたときのジェフ市原みたいな斬新さはない。優勝したときも、そんなに圧倒的に強い印象はありません。でも、いつも勝っている。気がつくと優勝。スーパーな感じはないのに、クラブワールドカップでレアル・マドリーと対戦しても互角に渡り合います。どう強いのかが、いまいちわかりづらいチームといえるかもしれません。

今回はいつも、なぜか、ずっと強い鹿島の戦術に注目してみます。

オーソドックスな4-4-2でわかりきった戦い方なのに強い理由

鹿島といえば4-4-2。3バックのときもありましたが、ブラジル式の4-4-2がもはや伝統になっています。ブラジル方式というより、JFA推奨のジャパン・ウェイ的なシステムですね。

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